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昆虫館 繁殖目指す 世界最大の希少ゲンゴロウ

(上)展示されている雄のオウサマゲンゴロウモドキ(県ふれあい昆虫館提供)(下)水槽内に展示されたゲンゴロウを観察する来館者=いずれも白山市の同館で

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国内初 生体展示

 白山市の県ふれあい昆虫館は十六日、世界最大のゲンゴロウ「オウサマゲンゴロウモドキ」の生体の常設展示を始めた。欧州北部原産の絶滅が危惧されている希少種で、ラトビア政府の許可を得て輸入された。生体展示は国内では初めてといい、繁殖の研究などに取り組む。(吉田拓海)

 オウサマゲンゴロウモドキはゲンゴロウ科ゲンゴロウモドキ属の水生昆虫で、体長三六〜四四ミリ。雄は濃緑色のつやつやした羽を持ち、雌の羽には表面に凹凸がある。ラトビアやスウェーデンなど欧州北部の大きな沼に生息し、昆虫や魚を食べている。一九八〇年代以降、宅地化の影響を受け生息数が減少している。

 今回、輸入されたのはすべて成虫の三十匹。種の保存に向けた研究のため、日本とラトビアの研究者が協議し初輸入された。うち八匹(雄雌各四匹)を同館が、残りは山梨県北杜市の昆虫館と福島県猪苗代町の水族館が飼育する。

 県ふれあい昆虫館は、二〇一六年に京都府などに生息する日本固有種のコセスジゲンゴロウの繁殖に世界で初めて成功していることなどが評価され、飼育を担当することになった。

 今後は繁殖の研究とともに、幼虫に与える人工飼料の開発や生態の解明に取り組む。水生昆虫に詳しい同館学芸員の渡部晃平さん(33)は「オウサマゲンゴロウモドキを展示するのが夢で、成田空港に受け取りに向かう前夜は興奮で眠れなかった。安定した繁殖ができるようにしたい」と話していた。

 

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