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ソフトと両立 防衛大桜咲く 門前高・清水さん 難関突破

下宿先で室谷妙子さん(右)と防衛大学校合格を喜ぶ清水寧々さん=輪島市門前町道下で

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室谷総監督祝福「管制官の夢かなえたい」

 輪島市の門前高校3年の清水寧々さん(18)が、全国で5人しか合格者がいない防衛大学校(神奈川県横須賀市)人文・社会科学専攻の推薦入試(女子)に合格した。門前高から同専攻に合格するのは記録が残る平成以降で初めてといい、清水さんは「今でも信じられないぐらいうれしい。周囲の人に支えられた感謝を忘れず、頑張って夢をかなえたい」と喜びを語った。(関俊彦)

 金沢市出身の清水さんは、小学生の時に読んだ小説の影響で自衛官にあこがれを抱いた。一方、同市森本中学校でソフトボールに熱中すると、全国大会に何度も出場している門前高ソフトボール部で指導を受けたいと同校に進学。親元を離れ、同部の室谷妙子総監督(71)宅でチームメートとともに下宿生活をしながら、部活と勉学に励んできた。

 「ソフトボールだけできても社会で通用しない」。室谷さんの教えの下、清水さんは中学時代は嫌いだった勉強にも力を入れた。六月に三年生にとって最後の大会が終わると、かつて抱いた夢への思いが再燃。チームメートが寝静まった深夜零時を過ぎてもペンを握り、航空自衛隊輪島分屯基地の自衛隊員に助言も受けにいった。

 迎えた九月下旬の推薦入試では「筆記はだめだったけど、面接は手応えがあった」と振り返るように、室谷さんやチームメートと過ごした日々を熱弁。今月一日、八・六倍の厳しい倍率をくぐり、合格通知を受けた。

 清水さんは「(室谷さんに)礼儀やあいさつなど生活の部分も厳しく指導してもらった。三年間、みんなとの生活で人間力を身に付けられたからこそ合格できた」と感謝。室谷さんは「正直、難しいと思っていた」と振り返りつつ「文武両道は簡単ではなく本人の努力があってこそ。今までも集団生活してきたのだから、これからも心配してません」と笑顔を見せた。

 清水さんの夢は、許可なく接近してくる航空機などを警戒し日本の空を守る要撃管制官。「(防衛大は)厳しいと聞いているけど、ソフトボール部も厳しかったので…」と笑いつつ「入学までに体力をしっかりつけ、すぐになじめるようにしたい」と先を見据えた。

 門前高によると、平成以降で防衛大に合格したのは清水さんが二〇〇三年以来の五人目。これまではいずれも募集人員が多い理工学専攻での合格だった。

 

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