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絵?刻んだ瓦破片 発掘 野々市・末松廃寺跡

(上)線刻瓦が見つかった発掘現場で説明をする市職員(右)=野々市市末松の末松廃寺跡公園で (下)発見された線刻瓦

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7世紀後半創建の金堂に使用

 七世紀後半に建てられた古代寺院で国史跡の「末松廃寺跡」(野々市市末松)で、絵のような線が刻まれた丸瓦の破片一点が見つかった。何が描かれているのかは不明だが、今後の発掘調査で欠けた部分の発見が期待されるという。二十二日に末松廃寺跡公園であった本年度の現地説明会で、市教委の担当者らが説明した。

 見つかった土製の破片は縦九センチ、横八センチ、厚さ一・六センチ。七世紀後半に創建された金堂の屋根部分に使われていた。金堂は八世紀中頃に再建されており、周囲の地中に埋められていた大量の瓦の破片の中から見つかった。絵が刻まれた瓦はこれまでに県内では見つかっていない。

 末松廃寺は白鳳時代の六七〇年ごろに建てられた寺院跡。昨年度には弥勒菩薩(みろくぼさつ)に仕える天女とみられる女子像が描かれた土製の破片が全国で初めて見つかった。八世紀以降に作られた五重塔などを模して粘土で作った焼き物「瓦塔(がとう)」の一部で、七世紀後半に造られた線刻瓦とは製造時期が異なる。

 市教育委員会文化課の田村昌宏課長は「今後も発掘調査を続け、破片に何が描かれているのかをはじめ、金堂の大きさ、どんな構造だったのか調べたい」と語った。

 現地説明会には約四十人が参加。今回出土した線刻瓦とともに、女子像が描かれた破片のレプリカも展示された。能美市の山田由布子さん(41)は「興味があって職場の同僚と一緒に参加した。今後の調査を楽しみにしている」と話していた。 (鴨宮隆史)

 

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