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死生観 寺子屋で学ぼう 研究の医師ら 金沢で15日開講

寺子屋シャーラの公開講座を前に開かれた勉強会=7月、金沢市宝町の宝円寺で

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日印の伝統的考え参考に

 東洋、西洋の医学を四十年研究してきた医師で、元富山県国際伝統医学センター次長の上馬塲(うえばば)和夫さん(66)=東京都=が十五日、死を見つめて生き方を考える活動「寺子屋シャーラ」を金沢市内で本格的に始める。「死生観を学び、昔ながらの生きる知恵を伝える。こうした寺子屋を金沢から全国に広めたい」と語る。(押川恵理子)

 上馬塲さんは漢方内科、統合医療が専門で、インドの伝統医学「アーユルヴェーダ」研究の国内第一人者でもある。「アーユルヴェーダは生き方、死に方の知の両方を持つ。それを老若男女に伝えたい」と話す。

 なぜ死に方を考えるのか。背景には医療技術の進歩がある。食べることができなかったり、意識がなくなったりした際、延命治療が受けられる。厚生労働省は二〇一八年に終末期医療の指針を公表し、患者と家族、医療・ケアのチームがよく話し合い、治療方針を決める「アドバンス・ケア・プランニング(ACP、人生会議)」を盛り込んだ。

 病気やけがはいつ身に降りかかるか分からない。上馬塲さんは「現代の若者の多くは死生観を持っていない。古代インドの英知と、日本の伝統的な考え方を参考にしてほしい」と話す。

上馬塲和夫医師

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 初めての一般公開講座が十五日午後五時から、金沢市宝町の宝円寺で開かれる。上馬塲さんの講演のほか、神川秋とく(しゅうとく)住職が「仏教からみた、生きること、出会うこと、別れることの意味」と題して語る。

 寺子屋シャーラ実行委員会メンバーで、医療コンサルティング会社を金沢市で営む長野一朗さん(62)は「講座は定期的に開く。肩の力を抜いて内省する場になれば」と話した。将来的に、子どもに低額で食事を提供する「子ども食堂」も計画している。

 講座は十三日までに申し込む。参加費は四千円で、旬の無農薬野菜などを使った弁当付き。予約などの詳細は寺子屋シャーラホームページ=QRコード=で紹介。(問)長野さん076(224)4456 

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