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重症障害児専門 デイサービス 南加賀初 小松で開業

(上)皮膚を吸引し、筋膜をほぐす治療を受ける児童(中)=いずれも小松市串町で(下)施設オープンを記念してテープカットする小茂田諒さん(中)、岩崎健太朗さん(右から2人目)ら=8月1日

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大阪から移住の男性「笑顔増やしたい」

 大阪府出身の理学療法士小茂田諒(こもだりょう)さん(31)が、重い心身障害がある重症心身障害児(重症児)専門のデイサービス施設「MIRAI小松」を小松市串町に開業した。重症児に特化した施設は、南加賀では初めて。重症児の眠りの質を高めるため、体をほぐし、睡眠時の呼吸を楽にする筋力を鍛える支援などに取り組む。小茂田さんは「徹底的に向き合い、重症児の笑顔を増やしたい」とほほ笑む。(長屋文太)

 重症児は重度の肢体不自由と重い知的障害が重複している子で、「身体障害者手帳一級・二級かつ療育手帳A」が目安とされる。重症児向けの施設は、県内では既に金沢市にはある。

 MIRAI小松は約三十畳の開放感あるワンルーム。「重症児の明るい未来をつくる」と願いを込め、名付けた。看護師、保育士、社会福祉士、児童発達支援管理責任者の七人で運営。未就学児から十八歳未満まで、一日五人まで受け入れる。

 一日にオープンし、初日に見学に来た小学一年の男子児童(7つ)は、首や肩の皮膚や頭皮などを専用の機械で吸引することで、筋膜をほぐす療法を体験。頭部や背中に機械を当てられた男児は、吸い付くような優しい刺激に気持ち良さそうな表情を浮かべていた。今では時折、施設を利用している。姿勢の矯正や筋力強化の機能訓練、体が不自由でも楽しめるボールや風船遊びもできるという。

 小茂田さんによると、重症児は日中、運動する機会が少なく筋肉がかたまって呼吸が浅くなりやすい。このため夜中に何度も目を覚ます子もいる。施設のメニューは、重症児の眠りを支援するために小茂田さんが考案した。

 小茂田さんは二月まで、大阪府寝屋川市などの病院に勤め、整形外科の患者のリハビリなどをしていた。七年ほど前、親戚に脳性まひの子が生まれたことをきっかけに、重症児のケアを学び始めた。「重症児を専門に預かる施設は少ない。病院でのリハビリも時間に限りがある。重症児のケアにじっくり取り組みたい」と思いを募らせた。

 大阪の病院を辞め、妻の実家がある加賀市に隣接する小松市で、移住と開業を決めた。大阪の病院で同僚だった理学療法士岩崎健太朗さん(27)も誘った。岩崎さんは「重症児を支援したいとの思いに共感した」と話している。

 自治体から重症児認定された子を受け入れているが、認定がない場合でも相談に乗る。(問)MIRAI小松0761(58)2085

 

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