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軍票「加害の歴史知って」 金沢の岡本さん、羽咋で展示

収集した軍票を手作りのパネルで展示する岡本孝二さん=金沢市利屋町で

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 終戦記念日に合わせ、第二次世界大戦中に日本軍が占領地で発行した軍票が、十四日から九月十三日まで、羽咋市柴垣町の柴垣郵便局でパネル展示される。パネルを作成した元中学校教諭の岡本孝二さん(75)=金沢市利屋町=は「日本は戦争で被害を受けただけでなく、加害者であったということも知ってほしい」と話している。

 軍票は日本軍が占領したアジア各国で、軍事物資の調達や賃金の支払いに使われた。だが、終戦と同時に価値がなくなり、紙くず同然に。かつての占領地では、日本政府に対して損害賠償を求める訴訟も起こった。

 今回展示するのは、一九三九〜四五年に中国、フィリピン、ミャンマー(当時はビルマ)、ベトナムなどで使用された十六種類。岡本さんが手作りした日本軍の勢力地図上に、実物大でカラーコピーした軍票を並べている。

 岡本さんは一九八三年、八十四歳で亡くなった父の遺品を整理した際、木箱に入った軍票や切手を見つけた。「村役場に勤めていた父は、戦争に協力した後悔から、何かを伝えようと残したのでは」と推測。「最初は何か分からなかったが、後に軍票による被害を受けた人がいることを知り、興味を持った」という。九〇年から、軍票や切手を大阪の古美術商から買い集めた。

 中学校教諭として勤務していた頃は、平和学習の資料として軍票を用いた。「戦争は軍隊だけがするものではない。一番被害を受けるのは市民。若い世代にそのことを知ってもらい、もう戦争を起こさないようにしてほしい」と願っている。 (戎野文菜)

 

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