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トマトケチャップ 売れ熟れ 小松 加工用農家半減も

昨年販売1万本 素材の味生き好評

 北陸最大のトマト産地の小松市で、加工用トマトの収穫が本格化している。JA小松市が二〇一七年に発売した「JA小松市のとまとケチャップ」(三百八十グラム、五百七十円)として主に加工される。ケチャップは、昨年一万本を販売するほど好評だ。JAは加工用トマトの収穫を増やしたい考えだが、取り組む農家が減っており、二年間で半数以下となっている。(竹内なぎ)

加工用トマトを持ち込む農家=小松市内で

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 昨年、このケチャップは日本農業新聞が全国の優れた農産加工品を選ぶ「一村逸品大賞」で金賞に選ばれた。市内の道の駅などだけでなく、東京、大阪の店舗やインターネット販売も好調という。

 同JAでは、一七年度から水田転作などで加工用トマト栽培に乗り出し、助成金を出している。初年度は三十五軒が三百五十アールで育て、収穫量は五十六トンだったが、一八年度は二十三トンに減少。本年度は農家が十六軒まで減り、作付面積は約百アールという。

 加工用トマトの品種「なつのしゅん」は、生食用より小さい中玉。主にハウスで育てる生食用に対し、加工用は露地栽培で、真夏の収穫が大変という。生食用と比べて単価が安いのも、取り組む農家が少ない要因の一つだ。

 収穫したトマトは全て、調味食品製造のコーミ(名古屋市)に出荷。同社はピューレにして保管し、ケチャップに加工する。外国産トマトのペーストを輸入して水や調味料を入れて加工する商品が多い中、JA小松市のとまとケチャップは着色料、保存料とも不使用。ほとんど水を加えず、トマトの水分を活用している。同JA担当者も「トマトそのものの味が生かされている」と太鼓判を押す。

人気を集めているJA小松市のとまとケチャップ

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 コーミによると、ケチャップやジュースなどのトマト加工品で国産を使っているのは全体の5%ほどと少ない。国産はピューレにしてから加工することが多く、ペーストより加熱時間が短いため、風味と色が保たれやすい利点がある。

 今年の収穫は二十二日に始まり、二十四日には数軒が赤く完熟したトマトを持ち込んだ。同市千代町で農家をする北村進二さん(62)は「暑い時期に手摘みするのは大変だが、消費者からケチャップがおいしいと言われて励みになっている」と話していた。収穫は八月下旬ごろまで続く。

 

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