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国造ゆず 廃棄果皮ゼロへ 翠星高生 雁皮紙と紙のお香製作

 県産ユズの廃棄果皮ゼロを目指す白山市の翠星高校食品科学研究会が、能美市特産「国造ゆず」の皮を活用し、独特の風合いのある雁皮紙(がんぴし)と紙のお香を作った。研究会の代表生徒三人が二十五日、能美市役所に井出敏朗市長を訪ね、試作品を披露。井出市長は「ここまで作っていただいたからには、何とかしたい」と活用法を探る考えを話した。(吉野淳一)

試作品を披露する(左から)山田真穂さん、太田風音さん、山下慎二郎さん=能美市役所で

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 雁皮紙は落葉樹「ガンピ」から作られる和紙で、その丈夫さや美しさから「和紙の王様」と呼ばれる。生徒は六日、県内で唯一、加賀雁皮紙を作っている川北町中島の和紙工房「加藤和紙」を訪問。紙すきの工程で、乾燥して砕いた果皮を交ぜ、名刺、はがき、表彰状の三サイズを作った。完成した雁皮紙を縫い合わせ、パスケースも作製した。

 この「ユズ雁皮紙」からユズの香りはしないが、研究会のプロジェクトリーダーで三年の太田風音(かざね)さん(17)は「人工着色料では出せない味わいのある黄色が出せた」と魅力を説明する。

 紙のお香は、ユズ雁皮紙にユズの香りがするお香の粉を交ぜて作った。たんすや財布に入れても楽しめる。こちらは商品化が決まっており、金沢市のアロマコーディネーター伊藤彩子さん(41)が八月、東京都内の出店イベントで販売する。

 伊藤さんが今春、国造ゆずの精油を抽出した後の果皮の活用を研究会に相談し、開発が始まった。果皮を提供した伊藤さんは「地元のものが使われ、地元の人の手で作られているのがいい」と完成品を絶賛する。

 市役所には太田さんのほか、ともに一年の山田真穂さん(15)と山下慎二郎さん(16)が訪問した。三人は取材に「後継者確保が課題の加賀雁皮紙の需要を創出できたらうれしい。ユズ雁皮紙などを十一月の国造柚子まつりで販売できたら面白い」などと期待を語った。

 研究会は二十八日午後二時〜三時半、能美市根上学習センターで開かれる「サイエンスフェスタ」で、ユズ雁皮紙の紙すき無料体験を開く。

 

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