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小松・西俣で耕作放棄地活用 ドジョウ養殖勢い乗る

(上)放流されたドジョウの稚魚(下)池にドジョウを放流する北光弘さん=いずれも小松市西俣町で

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稚魚放流 池を拡大、出荷増目指す

 小松市西俣町の耕作放棄地を活用したドジョウの養殖が好調だ。三年前に始め、徐々に出荷量が安定してきた。世話をする同町出身の北光弘さん(63)=同市吉竹町=は今年、養殖池を新たに整備し、さらなる出荷増を目指す。「西俣のきれいな水で育ったドジョウは本当においしい」と魅力を語る。(竹内なぎ)

 市山間部にある西俣地区は高齢化が進み、耕作放棄地が多くある。土地を活用しようと、北さんが住民から借り、約六十五平方メートルの養殖池二面を整備した。西俣川の水を引いている。六月には七十七平方メートルの池を新設。コイの餌を与えているが、今年は餌の半分を米ぬかに替え、ドジョウがどのように成長するか実験する。

 ドジョウは七月ごろ、二〜三センチの稚魚を養殖池に放流し、秋には五〜六センチに成長する。冬眠を経て、翌年の六月ごろには、大きくて一〇〜一二センチになるため、四〜十月ごろに順次、出荷している。今年は昨年の二倍に当たる約三十キロを見込んでいる。

かば焼き人気県内産増へ期待

 現在、市内の料亭など数店に直接、卸している。安宅町の料亭まつ家では、唐揚げや柳川鍋などに使っている。森泰二料理長(36)は「西俣のドジョウは泥くさくなく、食べやすい。県外のお客さんにも喜ばれる」と太鼓判を押す。

 十日には、県内水面水産センター(加賀市)で飼育した体長二〜三センチの稚魚計一万二千匹を養殖池に放流した。北さんは「出荷量を増やし、将来的には金沢のかば焼き用にも出荷できれば」と意気込んでいる。

 県内では、金沢市を中心に、明治時代初期からドジョウのかば焼きを食べる文化がある。七〜八月が旬で、暑い夏を乗り切るスタミナ食として人気がある。これまでほとんどが県外産で、かば焼き店などから県内産を求める声が上がり、二〇〇九年度、県内水面水産センター(加賀市)で生産試験などを開始。一四年度から、生産者に稚魚の有償配布を始めた。

 県によると、「いしかわ里山どじょう振興協議会」には一八年度、生産者二十五件と販売業者十一件が登録。南加賀では小松、加賀両市で三件が生産する。

 当初は十六件に対して十三万匹の配布だったが、昨年度は二十五件が二十万匹育てるまでになった。そのうち五万八千匹がかば焼き用に出荷された。

 県の担当者は「少しずつ県内産の比率を高めていければ」と話している。 (竹内なぎ)

 

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