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裁判員 経験者語る 七尾で出前講義

裁判員制度について実体験を話す(奥左から)千葉康一裁判官と男性=七尾サンライフプラザで

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金沢の男性「選ばれても辞退しないで」

 二〇〇九年に始まった裁判員制度の経験者が、体験を語る出前講義が三日、七尾サンライフプラザ(七尾市本府中町)であり、金沢市在住の五十代男性が罪の有無などについて協議する「評議」の様子や経験から学んだことを伝えた。(松村真一郎)

 男性は昨年、金沢地裁であった強姦(ごうかん)致傷と保護責任者遺棄致傷罪に問われた被告の裁判員裁判に参加した。同地裁の千葉康一裁判官とパネルディスカッションに臨み、裁判員候補者に選ばれたという通知が来た当初は「嫌なものに当たったなと感じたのが正直な思い」と振り返った。裁判では法律用語の理解に苦しんだこともあったが、裁判官から説明を受けることができて心配はなかったという。

 評議では、言いたい意見を率直に言うことができ、一人ではなくほかの裁判員や裁判官と一緒に全体で結論を導き出すという意識になったことで、感じていた責任が軽くなったという。

 裁判では、被害者のけがの様子が白黒写真で映し出された。千葉裁判官から、裁判員に視覚資料を見せる際に配慮は必要かと尋ねられた男性は、「殺人事件で遺体の写真を見るのは引けてしまうので、配慮は必要と思う」と述べた上で、「事実をオブラートに包むことで犯罪が大したことではないと思われるのは違うので、見てもいいという人には見せてもいいのでは」と語った。

 裁判員を経験したことで、「周囲で何かトラブルがあっても、お互いの立場を理解できるようになった」と紹介。「裁判員は難しいと思うかもしれないが、選ばれた人それぞれの役割がある。選ばれても辞退しないで参加してほしい」と強調した。

 出前講義は、いしかわ長寿大学能登中部校の講座の一環で開かれ、受講生十八人が参加した。七尾市の六十代主婦は「責任はあると思うが、ほかの裁判員と意見を出し合って決めると聞いて、もし選ばれたら参加したいと思った」と話した。 

 

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