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「ごみ」漂着先は柴山潟? 上流で浮き投入、追跡実験開始

(上)川に投げ入れた浮きの動きを見守る児童たち(下)プロジェクトに取り組む石本大歩さん=いずれも加賀市動橋町で

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 ごみに見立てた浮きを川から流し、どこに流れ着くかを実験するプロジェクトが、加賀市内で始まった。企画したのは、学生目線で市の地域課題に挑む「プラスカガ」メンバーで、九州大工学部三年の石本大歩(だいほ)さん(21)。地元住民と協力し「子どもたちが身近な自然環境の大切さに気付くきっかけになれば」と思い描く。(小室亜希子)

九大生企画、住民と協力

 十二日午後、同市動橋小学校の四年生三十七人が、学校近くの動橋川に四十個の浮きを投げ入れた。川は下流で柴山潟につながっており、浮きは流れ込むと予測した。前日の十一日には同市分校小学校児童も別の川から二十個を流した。石本さんは児童に見送られながらゴムボートで浮きを追った。

 石本さんは「プラスカガ」の三期生。昨年八月に初めて市を訪れ、各地を見て回る中で、柴山潟の河口にごみがたまっていることが気になった。清掃しても、どこからか流れ着いて、たまってしまうという悩みを地元住民から聞いた。ならば「ごみの“見える化”を」と発案。福岡県から何度も加賀市に通い、準備を進めてきた。

 大分県豊後大野市出身の石本さん。人口三万五千人の古里は、加賀市と同じように人口減少に直面する。「海に山に湖。温泉も祭りもあって魅力がいっぱい」と加賀市をうらやむ。一方で「外の目線」でまちを眺める経験は、「山以外、何もない」と思っていた古里を見つめ直すきっかけになった。「何でもないと思っていた祭りにも目が向くようになった」と語る。

 そんな石本さんを、プラスカガのサポーターたちはうれしい気持ちで支える。一緒にプロジェクトを進める山口美幸さん(60)は「石本さんの提案があったから、川と潟、海に関わる人たちがつながり、一緒に学ぶことができる」と話す。

 浮きは十六日に実施される柴山潟の清掃活動で回収し、分析結果はその後の各小学校の授業で生かされる。

 

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