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羽咋・飯山町 最後の飲食店「ハマヤ」 交流の場 平成とともに幕

今月末で閉店を迎える「ハマヤ」=羽咋市飯山町で

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人口減響き今月末

 創業以来地元で愛されてきた羽咋市飯山町(いのやままち)の飲食店「ハマヤ」が、今月末で閉店を迎える。飯山町は、かつて旧七尾街道の宿場町として栄えたが、近年は人口減少や高齢化により店舗が激減。広く地元の人が集う最後の飲食店だったが、平成とともに35年の歴史に幕を下ろすことになった。(林修史)

 ハマヤは、店長の久保忠敬さん(46)の父・忠好さんが創業。妻の有紀さん(48)とともに切り盛りし、昼は魚フライやハンバーグの定食、夜は居酒屋としてドジョウの唐揚げや鶏皮の煮物などが人気を集めた。市周辺産のイノシシ「のとしし」をメニューに加えたり、鶏野菜鍋に中能登町のみそを使ったり、能登産の食材の活用にも積極的だった。

 ただ、近年は周辺地域の人口減少や高齢化、学校の統廃合などで、環境は厳しさを増した。「もともとボランティアのような気持ち」(久保さん)で経営していたが、昨年は全盛期の半分程度に売り上げが落ち込んだという。

 隣に住む野田ふさ子さん(69)は、長年店で勤めたほか、仕出しを取ることもあった。「ここに来れば交流があった。はっきり言ってさびしい。飯山は昔はいろいろあったのに、本当の田舎になってしまう」と嘆いた。

 久保さんは「常連客には申し訳ない思いで、こちらもさみしいが、平成の終わりとともに歴史を終える。食べ物はかたちには残らないので、皆さんの記憶にちょっとでも残れば」と静かに話した。

 

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