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貴重な北前船主の古文書 所有の越島さん加賀市に1771点贈る

土蔵で見つかった古文書を確認する越島啓介さん(右)と藪下昇一さん=加賀市役所で

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 加賀市橋立町の北前船主の館「増田家」の土蔵から発見された古文書千七百七十一点を六日、同家を所有する鹿島(東京都)副社長の越島啓介さん(63)=東京都世田谷区=が市に贈った。越島さんは同日、市役所を訪れ、宮元陸市長に目録を渡した。

 増田家は、明治時代ごろまで北海道や大阪を結ぶ北前船交易で栄えた。橋立には四十数軒の船主がいたが、当時は三番目に力があった家だという。

 古文書は、増田家が所有した地元企業の株券、ロシアから買い取った漁場利用権の契約書、北前船の図面、多額寄付への感謝状など。同家の親戚の哲学者、木村素衛(もともり)が学費の工面を頼む手紙も見つかった。

 越島さんは金沢市出身。古民家の保存に興味があり、数棟ある増田家の建物を二〇一〇年ごろから購入し、地元住民と協力して修復している。土蔵は昨年に買い、全国北前船研究会(加賀市)と調査した。

 同会の藪下昇一会長(72)は「今まで見つかっていなかった面白い資料がたくさん見つかった」と話す。越島さんは「資料は研究に有効活用してほしい。多くの方に、荒海を乗り越え、交易で活躍していた北前船主がいたことを知ってほしい」と話している。市は、寄贈された古文書を、市北前船の里資料館での研究や展示に役立てていく。 (長屋文太)

 

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