トップ > 囲碁・将棋 > ニュース一覧 > 記事

ここから本文

囲碁・将棋

藤井七段、王位戦挑戦リーグ入り

斎藤慎太郎七段に勝ち、王位戦の挑戦者決定リーグ入りを果たした藤井聡太七段=27日夜、大阪市の関西将棋会館で

写真

 将棋の最年少棋士藤井聡太七段(17)=愛知県瀬戸市=が二十七日、大阪市の関西将棋会館であった「第六十一期王位戦」(中日新聞社主催)の予選トーナメント決勝で斎藤慎太郎七段(26)を破り、初めて挑戦者決定リーグ入りを決めた。十七歳五カ月でのリーグ入りで、王位戦史上最年少。

 斎藤七段はタイトルを獲得した実績がある若手の実力者。藤井七段はこれまで公式戦で二回対局し、連敗していた。

 対局は持ち時間各四時間。藤井七段が先手番で、角換わりの戦型になった。終盤まで互角の展開で、最後に紙一重の攻め合いを制した藤井七段が、百二十一手までで競り勝った。

 本局は今年最後の公式戦。対局後、藤井七段は「リーグ入りを一つの目標にしてきたので、達成できてよかった。リーグでも一局一局全力を尽くして指したい。今年はタイトル挑戦はできなかったが、トップ棋士と対戦して良い経験ができた。それを来年につなげられたら」と話した。

 挑戦者決定リーグは八ブロックの予選トーナメント優勝者とシード棋士の計十二人が出場。紅白の二リーグに分かれて戦い、各リーグのトップによる一番勝負で挑戦者を決める。挑戦者は来年の夏ごろから、タイトル保持者の木村一基王位(46)と七番勝負を行う。

◆競り合い制し「よかった」

 「競り合いの将棋を制することができてよかった」。藤井七段は終局後、ほっとしたように話した。

 王位戦はシードが少なく若手が活躍しやすい棋戦とされるが、藤井七段は苦戦してきた。初出場の一昨年は予選トーナメントの準決勝まで進み、同期の大橋貴洸(たかひろ)六段(27)に敗れた。昨年はいきなり強豪の山崎隆之八段(38)と対戦。八大タイトル戦で初めて初戦敗退の悔しさを味わった。“三度目の正直”を期した今回は、若き実力者の斎藤七段を下し、文句なしの本戦入り。順調な成長ぶりを披露した。

 トーナメント戦は一度負ければ終わりだが、リーグ戦は巻き返せる。藤井七段は秋にあった王将戦の挑戦者決定リーグでトップ棋士を次々と破り、優勝まであと一歩に迫った。タイトル保持者にも引けを取らない実力をつけた今、勢いよりも地力がものをいうリーグ戦は、望むところだろう。

 その先で挑戦者を待つのは三カ月前、史上最年長の四十六歳三カ月で初タイトルを手にして「中年の星」になった木村王位。もし史上最年少タイトルが懸かる高校生棋士が名乗りを上げれば、かつてない盛り上がりを見せそうだ。

 (岡村淳司)

 

この記事を印刷する

中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井 読者の方は中日新聞プラスで豊富な記事を読めます。

新聞購読のご案内

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山
地方選挙

Search | 検索