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囲碁・将棋

新碁聖に羽根九段 8年ぶりタイトル

許家元碁聖(手前)を破り8年ぶりにタイトルを獲得した羽根直樹新碁聖=23日午後、東京都千代田区の日本棋院で

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 囲碁の日本棋院中部総本部(名古屋市)に所属する羽根直樹九段(43)=愛知県長久手市=が二十三日、東京都千代田区の日本棋院であった第四十四期碁聖戦五番勝負の第五局で許家元碁聖(21)に勝ち、碁聖位を奪取した。羽根九段が七大タイトルを獲得するのは八年ぶり九期目で、中部総本部の棋士では四年ぶり。

 五番勝負は六月に始まり、羽根九段が初戦から二連勝して先行。その後許碁聖が盛り返して二勝二敗とし、最終局を迎えた。対局は持ち時間各四時間で、白番の羽根九段が中盤からじわじわとリード。百五十手で許碁聖を投了させた。

 羽根九段は二〇〇一年に天元を獲得して以降、棋聖や本因坊など七大タイトルを次々と奪取し、「平成四天王」の一人とされる。父は「中京のダイヤモンド」と呼ばれた泰正九段(75)で、今春には三女で高校生の彩夏初段(17)がプロ入り。史上初の親子三代の現役棋士として、話題になった。

◆AIより直感スタイルを貫く

 「中部にタイトルがあるかないかで大きな差がある。一つ持って帰れてよかった」。新進気鋭のタイトルホルダーを破ったベテランの羽根新碁聖は、熱戦の疲れを見せることなく、背筋をぴんと伸ばして語った。

 囲碁界では人工知能(AI)に学ぶ若手が台頭しているが、羽根新碁聖はAIよりも直感を重んじる。変化の激しい時代に自身のスタイルを貫き、タイトルに返り咲いた。「皆がAIを研究して序盤の手が限定的になった。AIを全く使わないわけにはいかないが、もっといろいろな碁でいいんだよということを示したい」

 中部棋界を長くけん引してきた棋士。今年プロ入りした娘の彩夏初段に、先輩として大きな背中を見せることができた。「(彩夏初段のことは)特に意識しませんでしたが、自分がタイトル戦で打っていた姿を子どもも弟子も知らない。だから見せたいと思っていました」と柔らかな笑みを浮かべた。

 (岡村淳司)

 

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