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土岐氏と道三の戦い、詳細に 山県の十五社神社、古文書に記す

斎藤道三と土岐氏との戦いの詳細が書かれた古文書を手にする加藤禰宜=山県市大桑で

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 美濃国の守護大名・土岐氏が居城とし、斎藤道三の下克上で落城した大桑(おおが)城(山県市大桑)の戦いの様子が、地元の十五社神社の宮司宅に残る江戸時代に書かれた文書に記されていた。専門家や市教委によると大桑城の落城の場面を詳細に記録した古文書が確認されたのは初めて。

 古文書は、十五社神社の宮司を代々務める加藤家の家系図や歴史について記したもの。表紙に幕末の「弘化丙午年記ス」とある。

 天文十六(一五四七)年に、道三の娘・帰蝶(濃姫)が嫁いでいたともいわれる土岐頼純が死去したことや、同年、稲葉山城(岐阜城)から道三が攻め込んだことが書いてあった。追放された大桑城主の頼芸は、美濃国最後の守護となった。

 山を続きに焼き払い、山、人家焼かれるも(略)防ぐ者一人とて無く見る目も無残なり。火はうらの唐松山に移り、正に十五社大権現に燃え移らんとす(略)土岐殿が御造営ありれる御社もつい焼失せり。誠に残念此(こ)の上(うえ)もなし

 道三が大桑城を攻め、近くの山や十五社神社に延焼した様子が分かる。

 古文書は、宮司の加藤武士さん(77)の長男で禰宜(ねぎ)の裕章さん(46)が、土岐氏や道三が重要な役回りで登場するNHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」放送に合わせ、大桑城をPRしたいと考え、文書を専門家の助けを借りて解読した。裕章さんは「これをきっかけに、大桑城や土岐氏、道三の関係についての関心が広まってほしい」と話した。

 調査に協力した、山県市文化財保護審議会会長の西村覚良さん(76)は「城を構えていた山や神社が燃やされたことを書いた文書は、これしかない。大桑城攻めが分かる貴重な史料」と話す。

 (下條大樹)

文書の一部。「土岐」「焼失」などの文字が見える

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