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亡き指導者に力走誓う 高山のスポーツ少年団、全国へ

全国大会に向けて意気込む選手ら=高山市役所で

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 十二月七〜八日に大阪府で開かれる全国小学生クロスカントリーリレー研修大会に、高山市の新友陸上スポーツ少年団が出場する。二十一日に高山市役所であった激励会では、今年三月途中まで少年団の指導者だった故松本幸靖さん=享年五十八=の写真を選手たちが持参し、健闘を誓った。

 出場するのは、橋本侑紀君(11)、日古見那由他(ひこみなゆた)君(12)、白川遼君(12)、山本克己君(12)、田中千晶さん(11)、池田笑花さん(12)、岩堤あす香さん(12)、小森麻妃(あさひ)さん(11)の八人。九月にあった県の選考会で一位となり、出場権を獲得した。

 松本さんは十八年前から会社勤めの傍ら、子どもたちを指導。主に長距離を専門に教えていたが、三月二十四日に北アルプス・涸沢岳を登山中、六百メートルほど滑落して亡くなった。

 高校時代にはクロスカントリーの選手だった松本さん。山登りやウルトラマラソンを完走した後に練習に参加し、周りから「鉄人のよう」と評されることもあった。大会に出場するメンバーの決定や練習メニューの考案を担当。少年団で共に指導していた伏谷美香さん(59)は「何かあれば、まっちゃんにすぐ相談した。私の右腕だった」と松本さんをしのぶ。

昨年の全国大会での松本さん(伏谷さん提供)

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 一方、マラソン大会の後には、ビンゴ大会を企画するなど、子どもたちを楽しませるのも大好き。選手たちからは「松本のおっちゃん」と親しまれていた。小森さんは「とても優しかった。『最後が遅くなるからスタミナ付けな』とか、その人に合ったアドバイスをくれて、師匠のような存在だった」と振り返る。

 練習や大会の前に天気が良いと、伏谷さんは「まっちゃんが上から見ているよ」と選手たちに呼び掛けている。昨年の全国大会では、松本さんが子どもたちを引率。今年は、松本さんの写真が子どもたちの力走を見守る。

 全国大会での目標は十位以内。橋本君は「今まで頑張ってきた分、誰よりも速く走れるよう自分の全力を出したい」と意気込んだ。

 (加藤佑紀乃)

 

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