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岐阜空襲「真っ黒な空、何百もの炎」 74年を迎え体験者が語る

岐阜空襲当時を振り返る宮田さん=岐阜市神田町の円徳寺で

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 八百人以上の死者を出した一九四五(昭和二十)年の岐阜空襲から九日で七十四年を迎えるのを前に、体験者の話を聞く「岐阜空襲を忘れない」が六日、岐阜市神田町の円徳寺で開かれた。

 寺でボランティアの学習塾を開く「岐阜キッズな(絆)支援室」が企画する平和学習会。七回目の今年は市内の体験者二人が登壇した。

 十三歳で空襲に遭った宮田大輔さん(87)=岐阜市荒川町=は、家から一人で走って逃げた経験を語った。毎晩のように鳴り響く警報に慣れ始めていた七月九日夜、父親に「大輔、起きろ」と頬をたたかれて目を覚ました。

 窓から岐阜駅の方向に目をやると、黒煙と赤い炎が見えた。防空ずきんをかぶり、鏡島方面へ逃げる途中、焼夷(しょうい)弾が風を切って落ちてくるザーッという音が何度も聞こえたという。「真っ黒な空に、何百もの炎がチラチラ揺れた。『お母さーん』『熱いよー』という声も聞こえた」と振り返った。

 翌朝、家の近くで再会できた姉を力いっぱい抱き締め「よく生きとったなあ」と喜び合ったと話した。「戦争は兵隊だけでなく、みんながけがをしたり死んだりする。二度とやらないでほしい」と強い口調で呼び掛けた。

 大阪からの疎開中に、岐阜空襲に遭ったという高橋和夫さん(86)=岐阜市芥見大船=から寄せられた作文の披露もあり「殺し合いの後には憎しみしかない。正しい戦争、悪い平和はありません」とメッセージが伝えられた。

 (鳥居彩子)

 

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