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点字用紙を手提げ袋などに再利用 視覚障害者ら製作・販売

点字用紙をリサイクルした紙袋などを作る視覚障害者ら=岐阜市の視覚障害者生活情報センターぎふで

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 県内唯一の視覚障害者施設「視覚障害者生活情報センターぎふ」(岐阜市梅河町)の利用者らが、点字用紙を手提げ袋や封筒などにリサイクルして販売している。丈夫な上質紙で、模様も特徴的であることから人気を呼び、店舗からの引き合いも。現在は大きな収益を得ていないが、いずれは障害者の働く場を確保できる事業にしたいと期待する。

 再利用しているのは、週一回発行される点字新聞など。ポチ袋から定形封筒、便せん、ひも付きの手提げ袋まで、さまざまな形に加工している。用紙を型紙に合わせて切る工程はボランティアの女性や弱視の人が受け持ち、全盲の人はのりづけを担当する。

 点字用紙は高価ながら使用後は用途がなく、ほとんど廃棄していた。加工しての再利用は二〇〇六年、視覚障害者の子を持つ保護者の会「ひまわりの会」が開始。就労先が少ない障害者の居場所づくりにと、まずカセットテープを保護するカバー用紙を手掛けた。

 「イベントで焼きそばを入れる手提げ袋を作って」などと知り合いに頼まれ、こつこつと続けるうちに「注文」も入るようになった。美容室からはシャンプーを入れる袋、東京・銀座の宝石店からも商品を入れる紙袋などを発注され、一つ百円前後で販売。参加する弱視の川上正美さん(73)=岐阜市日光町=は「ここに来ると自分でもできることがある。多くの人に使ってもらいたい」と語る。

 視覚障害者は、特別支援学校を卒業後の受け入れ先確保が課題になっている。同センターでは、全盲と弱視の三十〜七十代の男女三人とボランティアの七人が毎週火、金曜に作業。ひまわりの会創立メンバーの中島由起子さん(74)=同市北一色=は「高齢になっても一緒にここでできればうれしい」と語る。

 施設を運営する社会福祉法人「岐阜アソシア」は、将来的に就労支援施設を建設する方針で、点字用紙のリサイクルを正式に収入を得る活動として発展させたいという。住居を兼ねたグループホームも設け、いずれは一体的に運営できればと夢を描いている。

 (神田要一)

 

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