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岐阜

「ハラルパン」専門店好評 岐阜「国籍、宗教問わず交流深まれば」

素材にこだわったハラルパンを販売するヌルジャナーさん=岐阜市美殿町で

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 イスラム教の戒律に基づいて加工、調理された「ハラルパン」の専門店「ハナマザパン」が六月、柳ケ瀬商店街近くの岐阜市美殿町にオープンした。素材にこだわったパンはイスラム教徒のみならず地元住民にも好評。経営するインドネシア出身のシティ・ヌルジャナーさん(45)は「国籍や宗教に関係なく、健康的なパンを通じて交流が深まれば」と話す。

 ハラル料理は、豚肉やアルコールなどイスラム教で禁じられた食材を使わない。ヌルジャナーさんの店のパンは添加物を使わず、北海道産の強力粉やバターなど、国産の原料にこだわって生地から作っている。

 店の一番人気はカレーパン。大きめの具材と、エスニックな味付けが評判だ。二種類のココアを使った「ヒョウ柄食パン」は、インパクトが抜群でテレビで取り上げられ、東京の百貨店でも販売したという。

 ヌルジャナーさんは二十一歳で来日。父親が日本で税の研究をしていたことから日本に関心を持ち、愛知県の日本語学校で学んだ。岐阜大の大学院で学んでいたファウズィ・アムマリさん(52)と、インドネシア出身者の交流会で出会い、結婚。一九九八年から、「母国と雰囲気がよく似ている」という岐阜市に住む。

 転機は四十歳を迎え、五人の子育てが落ち着いた頃。「これからが人生のクライマックス。皆の役に立つことをしたい」と、当時は岐阜市内になかったハラル店の経営を発案した。日本人のパン職人の指導を受け、岐阜大近くの自宅(同市尻毛)のそばにパン工房を設けた。移動販売やインターネット販売で評判を呼び、昨年五月には工房併設の店舗を構えた。

模様がユニークな「ヒョウ柄食パン」

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 県外からもイスラム教徒が訪れるようになったが、駅からのアクセスはやや不便。友人に「柳ケ瀬にマンションが次々と建っている。今がチャンスだ」と助言され、市の補助金を受け美殿町に二号店を設けた。「ぱっぱっとやってしまうのは私がインドネシア人だからかも。いつもトライ・アンド・エラーです」と話す。

 店名の「ハナマザ」は、五人の子の名前の字を組み合わせた。子どもたちも社会の役に立ってほしい、との希望を込めて。「どのパンも柔らかくておいしいですよ。子どもからお年寄りまで、安心して食べてほしい」。店の奥には礼拝場所を設けており「岐阜駅周辺には礼拝できる場所がなく、困っている人が多かった。パンを買わなくても来ていただけます」と語る。

 午前十一時〜午後五時。第一日曜日と毎週月、火曜日は休み。(問)ハナマザパン=058(239)3553

 (下條大樹)

 

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