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初の連合チーム出場へ 高校野球岐阜大会、山県・羽島・東濃

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 県高野連は十二日、七月十三日に開幕する第百一回全国高校野球選手権岐阜大会に山県、羽島、東濃の三校による連合チームが出場すると発表した。夏の甲子園を目指す岐阜大会に連合チームが出場するのは初めて。六十八校から六十六チームが出場することになった。

 十二日に日本高野連の会合で、連合チームの申請が承認された。山県の野球部員は五人(うちマネジャー一人)、羽島は六人、東濃は五人(同二人)。

 県内では数年前から、秋と春の地区大会に連合チームが出場。部員が九人に満たない学校では夏の岐阜大会に向け、他の部活から「助っ人」を集めたり、途中入部を募ったりしてメンバーをそろえ、前回までは全て単独チームが出場していた。

 少子化による生徒減少とスポーツの多様化で、県内の硬式野球部員は減少傾向にあり、今年は前年比6%減の二千八百八十七人。県高野連の小森和憲専務理事は「一生懸命頑張る部員が、大会に出場できるチャンスができた。ぜひとも頑張ってほしい」と連合チームの活躍に期待した。

 連合チームの選手はそれぞれのユニホームで大会に出場し、校旗と校章は並べて使用する。勝利後に歌う校歌は一曲のみで、試合ごとに変えることになる。

 組み合わせ抽選会は二十九日に行われる。

 (沢田石昌義)

◆「人数不足でも一生懸命」実る

 東濃(御嵩町)のマネジャーを除く野球部員は昨夏の時点で六人。三年生の引退などでいったんゼロになった。今春に一年生三人が加わったものの、試合ができる人数には届かず、春先から連合チームでの出場を見据えて他校と練習してきた。堤大樹監督(36)は「練習試合もわずかしか経験していない。夏の大会で高校野球の厳しさを知り、さらに練習に打ち込んでほしい」と期待する。

 「最初は連合チームに反対だった」と振り返るのは、主将兼マネジャーを務める三年の北條愛奈(まな)さん(17)。「最後の大会は単独で出たかったから」。ただ、合同での練習が始まると、だんだん気持ちが変わった。「やっとちゃんとした試合が見られるし、スコアも書ける。仕事をしている実感がある」

 昨夏の中学生向けオープンキャンパスで勧誘ポスターを作り、経験者に積極的に声かけをしてきた北條さん。「ちょっとおとなしい」という新入部員らに、主将として積極的に声を掛けてきた。「合同での練習で、少しずつ声を出してくれるようになった。初めて大きな声を聞いた部員もいて安心した」。仲間が他校の部員と少しでも打ち解けられるよう、夏まで全力でサポートする決意だ。

 合同チームで監督を務める山県の広瀬耕一朗監督(34)は「三年生の二人を試合に出させることができて良かった。今後の合同チームのものさしになると思うので、人数不足でも一生懸命やっているんだと示したい」。羽島の山田智裕監督(29)は「百回の歴史を誇る岐阜大会の中で、初の合同チームとして名を残せるのは誇りに思う。初の一勝も目指す」と話した。

 (織田龍穂、形田怜央菜)

 <高校野球の連合チーム> 日本高野連が1997年から、統廃合を控えた学校のみを対象に認めてきた。2012年の夏の地方大会からは、同じ都道府県の高野連に所属し、原則として週に2回ほど合同練習ができることなど条件を大幅に緩和し、部員が9人に満たない高校が連合チームとして公式試合に出場することを認めている。昨夏は、全国で過去最多となる81の連合チームが出場した。

 

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