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岐阜市重文に丸窓電車 市指定文化財、計167件に

市の交通史を伝える丸窓電車=岐阜市の金公園で

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 岐阜市は二十二日、市内の路面電車として親しまれた「丸窓電車(モ513号車)」を重要文化財、毎年四月に開かれる「伊奈波神社祭礼に伴う岐阜まつり行事」を重要無形民俗文化財、中世の貴重な城郭跡の「長山城跡」を史跡にそれぞれ指定した。これで市指定の文化財は計百六十七件となった。

 丸窓電車は一九二六年に製造された車両(長さ十三メートル、幅二メートル、高さ四メートル)。楕円(だえん)形の窓は当時流行したデザインで、名鉄岐阜市内線などが廃線になる二〇〇五年まで活躍した。

 翌年から市中心部の金公園に保存展示され、今秋にもJR岐阜駅前に移設が計画されている。岐阜空襲での被災も乗り越え、路線が消えた今でも市の交通史を伝える資料となっている。

 岐阜まつりは伊奈波神社例祭や夜祭の宵宮、からくり能やみこしの奉納など一連の行事を総称し、起源は記録が残る南北朝時代の十四世紀までさかのぼる。

ちょうちんで飾られた山車が並ぶ前を、威勢よくみこしが練る「岐阜まつり」の宵宮=岐阜市の伊奈波神社で

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 斎藤道三や織田信長が形成した城下町が発展する中、山車の引き回しなど神事以外の行事が生み出された。そんな町衆の文化や信仰心の象徴として受け継がれている点が評価された。

 長山城跡は市東部の権現山の尾根上にあり、約五千七百平方メートル。美濃守護、土岐成頼の四男である元頼の居城で、十五世紀後半に築かれたとみられる。本丸跡には現在、芳野神社が祭られている。

 敵の侵入を防ぐため人工的に削った堀や土塁で区切った郭(くるわ)が現存し、築城の様子がうかがえる。元頼は一四九六年に後継争いで敗れたため、そのまま廃城になった可能性もあるという。

 (近藤統義)

堀などが現存する長山城跡の本丸跡=岐阜市の権現山で(市教委提供)

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