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水月湖にトンネル放水路整備を計画 三方五湖洪水対策

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 県は、美浜町と若狭町にまたがる三方五湖の洪水を防ぐため、水月湖と日本海をつなぐトンネル型の放水路を整備する方針を固めた。昨年末に策定した「早瀬川水系河川整備計画」に盛り込んだ。他の湖も含め、湖岸堤のかさ上げも行う。着工・完成時期は未定だが、地元の理解を広げながら準備を進めていく。

 放水路は水月湖の西側から山を貫き、世久見湾に注ぐ構造とする。距離は約九百五十メートルで、直径十メートルほどのパイプを埋め込む計画。三十年に一回程度の大雨で湖に流れ込むと想定される水量(毎秒四百五立方メートル)のうち約四割を海に流せるとしている。

 早瀬川水系は、はす川と高瀬川が合流して湖に流れ込み、早瀬川となって日本海に流れる。水は、五湖のうち「三方湖」「水月湖」「菅湖」「久々子湖」に注ぎ込む。大雨が降ると湖の水位が上昇し、五湖周辺での浸水被害を度々起こし、洪水対策が求められていた。

 県は昨年五月に早瀬川水系河川整備基本方針をまとめ、平常時は標高〇・三メートルの水月湖の水位を一・一メートル以下に抑える目標値(計画高水位)を設定していた。放水路を整備することで達成できるという。

 また五湖周辺のいくつかの箇所で、湖岸堤をかさ上げする。現在はコンクリート製だが、国指定の名勝・三方五湖にふさわしい原風景を感じられる湖岸堤に改良する考え。

 今回の整備計画は、おおむね三十年間で行うとの位置付け。放水路から世久見湾に浮遊物質や濁り水が流れ出る可能性もあるため、漁業者らの理解を得ながら着工に向けて進めていく。用地取得も必要になる。県河川課の担当者は「放水路などが整備できれば、三方五湖全体で洪水が起こりにくくなる」と話している。

 (尾嶋隆宏)

 

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