トップ > 福井 > 11月10日の記事一覧 > 記事

ここから本文

福井

マジックの国際大会で優勝 あわらのMASAYOさん

IBMのステージ部門でロープをさまざまに変化させるマジックで優勝したMASAYOさん=米国アリゾナ州で(C)Michael Messing(MASAYOさん提供)

写真

 世界大会に出場を重ねて腕を磨くプロマジシャンの女性が、あわら市にいる。昨年はマジック界のオリンピック「FISM」に日本代表で出場。今夏には米国最大級の国際大会「IBM」に初出場し、華麗な演技で見事に優勝を飾った。こうした快進撃にはタネも仕掛けもない。マジックへのあふれる情熱とたゆまぬ努力の結晶だ。

 この人はMASAYOさん。愛知県豊田市出身で、結婚を機に二〇一一年に福井へ来た。マジックを始めたのは二十年前。名古屋を拠点に音楽グループの一員として活動をしていた当時、所属事務所から知名度アップの一つとしてやるよう言われた。

 最初は反発を感じたが、すぐに大好きな歌より夢中になった。「お客さんにダイレクトに魅力が伝わるのが醍醐味(だいごみ)。年齢や性別、国籍も関係ない」。独立し、活動をマジック一本に絞った。

 あわら市後山に住んでからも全国各地でのステージや東京の師匠宅でのレッスンなどに飛び回る。一カ月の半分近く家を空けることもあり、「続けられるのは、家族のおかげ」と感謝。長女の樹奈ちゃん(6つ)の笑顔に癒やされる。時には家事と練習の両立に悩むこともあるが、「気持ちの切り替えと集中が鍵」。近くの公民館や自宅で練習に励む。「福井の女性は忙しくても生き生きしているから、私も負けられません」とたくましい。

 IBMは七月に米国アリゾナ州であり、MASAYOさんは着物をリメークした衣装でステージ部門に出場。事前審査を通過した十六人が挑んだ予選では失敗した。「今の自分の最高を出そう。お客さんに楽しんでもらおう」。この思いで臨んだ本選では結果を意識せず、舞台に集中。あでやかな笑みで舞い、ロープをさまざまに変化させるマジックで会場を沸かせた。

 九月下旬には、世界の一流マジシャンが集う米国ハリウッドの会員制クラブ「マジック・キャッスル」に出演し、喝采を浴びた。演技の際に思い浮かぶのは、幼い頃に見たロシアのサーカス団のショー。「感動というか、衝撃を受けたのを覚えている。私も『こんなマジックがあるんだ』『日本ってすごい』と感動してもらいたい」。次なる夢は「海外でのショー開催」。世界を舞台にした挑戦は続く。

 (北原愛)

 

この記事を印刷する

中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井 読者の方は中日新聞プラスで豊富な記事を読めます。

新聞購読のご案内

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山
地方選挙

Search | 検索