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高浜原発40年超運転「影響ある」 町長、金品受領の関電会見受け

 関西電力の金品受領問題で岩根茂樹社長らが二日会見したことを受けて、高浜町の野瀬豊町長は、関電が来年の実施を目指している高浜原発1、2号機(高浜町)の四十年超運転に対し「影響は少なからずある。どういう組織体制にしていくのかが、地元同意の判断材料にもなると思う」と述べた。

 野瀬町長は町役場で報道陣の取材に応じ、問題発覚以降、町には抗議の電話や手紙が数十件来ており「非常に現場は混乱している」と明かした。

 杉本達治知事は県庁で記者団に、四十年超運転への影響について「今判断することではないが、非常に立地地域の信頼を損なった。説明責任を果たしながら信頼回復に努めてもらわないといけない」と語気を強めた。関電が昨年九月に調査報告書を取締役会に諮らずに処理していたことは「言語道断」と切り捨て、金品の受け取りは「怒りに近いものを感じる」と話した。

 杉本知事は、県総務部長時代に関電などが主催する人権研修に出席し、元高浜町助役の森山栄治氏(故人)と面識があったと説明。年賀状のやりとりもあったが「副知事で戻ってきて原子力の担当をしたが、その後は会っていない。何か依頼を受けたこともない」とし、県職員への調査は考えていないとした。

 森山氏については「人権関係は真摯(しんし)にやられている方だと思った。若干激する、怒鳴ったりする場面も見たことがあった。森山さん自身と原子力の関係はあまり知らなかった」と述べた。

 県議会予算決算特別委員会では、辻一憲委員(民主・みらい)が、安全環境部長や健康福祉部長を歴任した桜本宏副知事に、森山氏からの金品受領の有無をただした。桜本副知事は「私は一切ない。明言する」と答えた。

 関電が明らかにした金品の受領者リストには、美浜町に拠点のある原子力事業本部の関係者がずらりと並び、現職の森中郁雄本部長も約四千万円、鈴木聡本部長代理も約一億二千万円相当の金品を受け取っていた。

 関電は同日、福井市内でも記者説明会を行い、同本部が現在の顔触れのまま、四十年超運転に対する地元理解を得られるのかと問われたのに対し、大西健太郎法務部長は「新しい調査委員会を立ち上げる。他の事例がなかったかも含めて調査し、その上で会社として(組織を)どうするか考える」と述べるにとどめた。

 (山本洋児、籔下千晶、尾嶋隆宏、栗田啓右)

◆役員の辞任求め、反原発団体が緊急署名活動

 関西電力役員らの金品受領問題で、反原発を呼び掛ける県内外の十七団体は二日、役員二十人の辞任などを求める緊急の署名活動をインターネットで始めた。

 署名は関電、原子力規制委員会、経済産業省宛て。関電には役員二十人の辞任と原発の停止、原発からの撤退を要求。原子力規制委には関電の全ての原発の審査の中止、経産省には公正な第三者委員会で問題を徹底調査し、結果を公表することなどを求める。

 署名期間は十五日まで。専用サイト(https://forms.gle/vD3CHxycqYD17ueH9)で受け付けている。

 (玉田能成)

 

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