トップ > 福井 > 6月22日の記事一覧 > 記事

ここから本文

福井

ベトナム人実習生、パン屋の夢語る 繊維工場火災で連絡取れず

女性が毎日書いていた日記=フェイスブックより

写真

 永平寺町松岡石舟の豊島繊維で二十日に起きた火災で、連絡が取れなくなっている四人のうち一人は、ベトナム人技能実習生の女性(21)であることが、同社に実習生を派遣している協同組合と捜査関係者への取材で分かった。女性は周囲に「パン屋を開きたい」と語り、熱心に日本語の勉強や仕事に取り組んでいた。

 この協同組合は、ベトナム人十八人と中国人六人を豊島繊維に派遣。組合幹部によると、女性は昨年十月に来日し、翌月から工場内で生地の運搬や織機の調整などを担当していた。日本語は普通のコミュニケーションが取れるレベルだったという。

 脱出した実習生から組合幹部が聞いた話では、女性は出火直前は第二工場にいた。ほかの実習生たちは何とか逃げ出したが、気付いた時には女性がいなかったという。女性の親を日本に呼ぶ手続きが進められている。

 女性と先週日曜にも遊んだという友人のベトナム人男性技能実習生(25)=福井市=によると、女性はベトナム中部のゲアン省生まれ。おしゃべりで優しい性格で、JR福井駅近くのカフェや鯖江市の西山公園をよく一緒に訪れたという。「二十一日の昼に連絡したきり、返信がない。苦しい」と話した。

 豊島繊維では、女性の実習生たちは事務所の二、三階で、一部屋に三人ほどで生活していたという。日本語で毎日日記を書いていたという女性のフェイスブックには、「べんきょうしたい。でも、(部屋には)つくえがありません」と書いた日記の写真もある。

 男性によると、女性は「仕事は時々大変だけど楽しい」と話していた。火災以降、女性のフェイスブックには「あなたがいなくて寂しい」「一緒に彼女のために祈りましょう」と無事を願うベトナム語のメッセージが寄せられている。

 (梶山佑)

 

この記事を印刷する

中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井 読者の方は中日新聞プラスで豊富な記事を読めます。

新聞購読のご案内

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山
地方選挙

Search | 検索