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越前市のラーメン店、子ども食堂始める 水曜夕方、たこ焼きを格安提供

子どもたちにたこ焼きを破格の値段で提供し始めた勝木さん=越前市新町の「麺屋勝木」で

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 越前市新町のラーメン店「麺屋勝木」が五月から、子どもたちに破格の値段でたこ焼きを提供する「子ども食堂」を始めた。毎週水曜の夕方限定で、ラーメン屋の営業を取りやめて運営しており、店主の勝木良行さん(42)は「子どもたちの放課後の居場所にしたい」と意気込んでいる。

 勝木さんが、こども食堂を思い立ったのは一月。子どもたちに廉価でたこ焼きを提供している水野晃男さん(52)=滋賀県草津市=の取り組みをテレビのニュースで見たことがきっかけだった。子どもたちがおいしそうにたこ焼きを頬張る映像に、思わず目が止まった。勝木さんは以前からボランティアに興味があり「子どもたちのために何かしたい」と考えていた。すぐに水野さんのもとを訪ね、運営方法を学んだ。

 三月からたこ焼き器を買うなどの準備を始めた。たこ焼き店を営む知人に作り方を教わり、ラーメン店の営業の合間に練習を重ねた。たこ焼き六個の価格は小学生以下は十円、中学生は二十円、高校生は三十円。大人は買うことはできない。中に入れるたこは、市販のたこ焼きの四分の一ほどの大きさにしているが、今のところは赤字だ。

 水野さんに倣い、手持ちのお金がなければ、箱に入れる「ふり」だけで良いという「げんこつ箱」も設けた。箱の底にタオルを敷き、お金を入れなくても周囲には分からない仕組み。「お金を払って商品を買うことを学ぶことは大切」と話す一方、「ここでは厳しくなくてもいいかな」と優しく笑う。勝木さん独自のルールを「暗くなるまでに帰る」「店内で他の人の悪口は言わない」と決めた。

 越前市出身の自身は子どものころ、山を駆けずり回り楽しかった思い出が残っている。最近の子どもたちは防犯上の理由などから、放課後を家で過ごすことが増えたと感じている。「子ども食堂が、子どもたちが外で遊ぶきっかけになれば」と願っている。

 子ども食堂は毎週水曜午後三時半〜午後五時半。(問)麺屋勝木=0778(42)7591

 (籔下千晶)

 

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