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ひな誕生に高まる期待 坂井、コウノトリペア抱卵か

電柱の上に作った巣の中で抱卵しているとみられるコウノトリ=坂井市内で

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 県と坂井市は9日、坂井市内で営巣した国の特別天然記念物コウノトリの野外ペアが産卵し、本格的な抱卵に入ったと推定されると発表した。コウノトリは越前市安養寺町でも野外ペアが抱卵しているとみられており、県内で自然繁殖によるひなが誕生すれば55年ぶりとなる。

 坂井市のペアは兵庫県豊岡市生まれの四歳雄と六歳雌。二月下旬に県内へ飛来し、福井市や坂井市の電柱や鉄塔などで営巣を繰り返していたが、北陸電力はコウノトリが感電したり付近が停電したりする恐れがあるとして、四十回以上にわたって巣を取り除いてきた。

 それでも福井の地を気に入ったのか、四月下旬に現在地で営巣した。地元住民から「巣を残してほしい」との要望を受け、北陸電力は営巣した電柱を迂回(うかい)する電線工事を施し、地元集落も工事中の停電に協力。巣を守ったことで、ようやくペアの「安住の地」となった。

 県によると、二羽が長時間にわたって巣に伏せていることや産卵後に見られる卵を抱くしぐさが確認され、兵庫県立コウノトリの郷公園などと協議して判断した。ふ化は五月下旬を見込んでいる。

 地元住民の一人は「赤ちゃんを運ぶとされる縁起の良い鳥。この地でひなが生まれてほしい」と期待を寄せる。坂井市の担当者は「コウノトリは臆病な鳥。観察する場合は百五十メートル以上離れ、刺激しないように」と呼び掛けている。

 コウノトリは三月にも別のペアが越前市菖蒲谷町で産卵したが、ふ化には至らなかった。

 (藤井雄次)

 

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