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「安定」優先、改憲シフト 各派閥「待機組」にも配慮

 安倍晋三首相は「安定と挑戦」を掲げた十一日の内閣改造で、自らと思想信条が近い側近議員の相次ぐ起用に加え、自民党の各派閥の意向にも配慮した。悲願の改憲実現へ「安定」を最優先した結果だが、国民生活に直結する年金の将来不安の解消や格差の是正、日韓関係など外交の懸案への「挑戦」も求められる。

 二〇一二年末の第二次安倍内閣発足から首相を支える麻生太郎副総理兼財務相と菅義偉官房長官を留任させ、主要閣僚は横滑りや再登板が目立つ。関係が冷え込む石破茂元幹事長の派閥を除き、主要派閥が年功序列で求めた「待機組」を起用。旧来型とみられる手法で、自民党内からも正式発足前から「在庫一掃内閣」と揶揄(やゆ)する声が上がった。

 女性活躍を掲げながら、女性閣僚は二人だけ。党内で将来の首相候補とされる小泉進次郎元復興政務官の初入閣で目新しさを演出したものの、挑戦の布陣とは言い難い。

 首相は任期中の改憲実現に固執する。一方で、医療費の負担増など社会保障改革や、深刻化する日韓の関係修復は待ったなしだ。そうした課題に「挑戦」して成果を上げられるかが問われる。

 (後藤孝好)

 

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