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香港空港、デモで混乱 市民座り込み、400便以上欠航

 【上海=浅井正智】香港から犯罪容疑者の中国への移送を可能にする「逃亡犯条例」の改正案をめぐり混乱が続く香港で十三日、改正に反対する市民が前日に続き香港国際空港で抗議の座り込みを行い、夕方以降の発着便約四百便以上が欠航するなどの影響が出た。香港唯一の空の玄関は二日連続で大混乱に陥り、その影響は外国観光客にも及んでいる。

 空港での抗議行動は、十一日のデモで女性参加者が右目に重傷を負い、テレビやネットでそのもようが繰り返し流れ、会員制交流サイト(SNS)で空港集結が呼び掛けられた。十二日は黒いシャツを着た若者たちなど市民五千人余りが集まり、「黒警還眼(悪徳警察、目を返せ)」と叫んだ。この影響で同日夕以降、香港発着便のほぼ全てが欠航となった。

 十三日午前には業務は再開されたが、午後再び抗議活動が始まり、カートなどで空港ロビー内の通路や航空会社のカウンター前をふさぎ、搭乗客のチェックインを妨害した。このため空港当局は午後四時半(日本時間同五時半)ごろ、チェックイン手続きを停止した。

 空港での抗議活動は七月二十六日に初めて実施。当初は中国本土や海外からの旅行客に主張を訴えるのが目的だった。今月十二日からは、空港機能をまひさせることが目的化している。

 林鄭月娥(りんていげつが)行政長官は十三日、「自由、正義のスローガンを掲げながら、破壊行為を働き、香港の法治を損なった」と抗議活動を強く非難した。

 短文投稿サイト・微博(ウェイボ)の人民日報公式アカウントには十二日、武装警察の車両が香港に近い広東省深センに続々と集まる動画が掲載。香港での抗議行動に圧力をかける狙いがあるとみられる。

◆中部空港も影響

 香港市民のデモにより香港国際空港が占拠された影響で、愛知県常滑市の中部国際空港では、十二日の香港行きの二便が十三日に延期して運航した。このほか十三日は香港行き、中部着の各一便が欠航したが、残りの各四便は十四日早朝までに最大十一時間遅れで運航する見込み。

 出発ロビーでは十三日の朝早くから、キャセイ航空(香港)の搭乗手続きカウンターの前に、十二日の便に搭乗予定だった旅行客らが長蛇の列をなしていた。搭乗便の変更を求める日本人観光客らの姿もあった。

 今月九日から家族四人で香港を観光していたという名古屋市昭和区の田中守さん(42)は、十三日昼すぎに帰国。デモ隊の占拠が長引き、欠航になるのが心配だったといい「十四日から仕事なので、無事に帰国できて良かった」と話した。

 

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