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大阪の交番で拳銃強奪、逃走 33歳男の逮捕状請求へ

警察官が刺され拳銃が奪われる事件があった千里山交番(左)周辺を調べる捜査員=16日午前8時29分、大阪府吹田市で

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 十六日午前五時四十分ごろ、大阪府吹田市千里山霧が丘の「千里山交番」の敷地で、同交番に勤務する吹田署地域課の古瀬鈴之佑(こせすずのすけ)巡査(26)が男に刺された。巡査は意識不明の重体。所持していた実弾五発入りの回転式拳銃が奪われた。男は逃走し、府警は強盗殺人未遂事件として吹田署に捜査本部を設置。交番の防犯カメラに写っていたとみられる東京都在住の男(33)の逮捕状を請求する方針を固めた。

 府警によると、午前四時十五分ごろ〜午前五時ごろ、交番の周囲を歩き回る不審な男が八回、防犯カメラに写っていた。白っぽい帽子をかぶり眼鏡をかけていた。捜査関係者によると、防犯カメラに写った男とよく似た人物が十四日に吹田市内のホテルで宿泊。東京都品川区に住む三十三歳の男に酷似していると父親が話している。十六日午前九時ごろには吹田市のイオン北千里店で右手に血の付いた男が服を購入しており、関連を調べている。吹田市の隣にある大阪府豊中市の北大阪急行電鉄緑地公園駅近くのカメラにも似た男が写っていた。

 大阪市内では二十八、二十九日に二十カ国・地域首脳会議(G20サミット)が開かれる予定で、すでに多数の警察官が警戒を強めているさなかだった。

大阪府警が公開した、防犯カメラの画像=同府警が画像加工

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 府警によると、千里山交番では事件当時、警察官三人が勤務。午前五時半ごろ、約八百メートル南の阪急千里線関大前駅ホームにある公衆電話から空き巣被害があったと一一〇番があり、男性巡査部長(44)と巡査長(33)が出動後、交番で警察官が倒れていると近くの駅員から一一〇番があった。空き巣被害は確認されず虚偽通報で、府警は計画的な犯行とみている。

 巡査の説明などによると逃げた男は三十歳ぐらいで身長一七〇〜一八〇センチ。

 巡査は防刃(ぼうじん)チョッキを着用。左胸に刃体約十五センチの包丁が刺さった状態で見つかり、七カ所以上の傷があった。傷は肺を貫通し心臓まで達していた。拳銃をつなぐひもの留め金具が外されていた。巡査の拳銃入れは旧型で、府警が強奪防止策が強化された新型の導入を順次始めていたところだった。

 大阪府警の石田高久本部長は報道陣に「拳銃を奪われたことはきわめて残念。全力で捜査に当たり、犯人の早期確保に努める。なんとか(サミット)本番までに摘発したい」と述べた。

 大阪府立高校のクラブ活動や行事、吹田市近隣の公園でのイベントが中止になるなど住民生活にも影響が出た。

 現場は阪急千里線千里山駅前。

 

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