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協会「相撲どころでは…」 大統領あす観戦

 トランプ米大統領が26日に両国国技館で行われる大相撲夏場所千秋楽を観戦するのを前に、日本相撲協会は異例の厳戒態勢に向けて準備に奔走している。

 トランプ氏は升席にいすを設置して座り、取組が終わった後には土俵上での表彰式に登場して幕内優勝力士に「米国大統領杯」を授与する予定。極めて珍しい光景になることは必至だ。協会関係者は「(政府などから)どんな要求があるかも分からない。相撲も見ていられない」と疲労を隠してかけずり回っている。

 国技館はすり鉢状で全方位から見下ろせる構造。協会は四月六日に前売り券の販売を始めたが、警備スペースの理由から、トランプ氏の着席が想定される周辺の席を協会側で相当数、押さえた。

 また、セキュリティー上警戒が必要な席の購入者には、名前や住所、連絡先などを提出するよう前代未聞の要請。理由は「要人観覧のため」だけとした。政府などから情報管理の徹底を求められ、協会には緊張感が渦巻いた。

 トランプ氏は四月に安倍晋三首相と会談した際、大相撲を「ずっと興味深いと感じてきた」と話した経緯がある。夏場所中には米国側関係者が取組終了後の夜に来場し、土俵周りを入念にチェックした。トランプ氏の移動経路を確保するためか、升席を仕切るパイプを取り外すことまで試していた。

 千秋楽当日は安全面の理由で、国技館内の売店で販売する瓶と缶の飲料は全て、カップへ移し替えてからしか席への持ち込みが認められない。駐車場に近い地下では、大広間でのちゃんこ販売やベビー休憩室を休止することも発表するなど、特別措置が相次ぐ。

 横綱が負けた時に座布団が飛ぶことなどを考慮し、大統領周辺にはSP(警護官)が張り付くことが予想される。協会幹部は「俺もどこにいていいか分からない」と苦笑いし、別の親方は「誰かが(トランプ氏の命を)狙っているかもしれないと思ってしまう。いつもの温かい雰囲気にはならないだろう」とこぼした。

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