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子育て with KIDS 「すくすくねっと」

3歳娘 卒乳できない

三歳の娘を卒乳させたいです。昨年夏ごろから、娘に卒乳を促してきました。夜、寝入るときは、母乳の代わりに、温めた牛乳をコップで与えるようにしていますが、夜中に目覚めたときや、朝起きたとき、隣で寝ている母親のおっぱいを探して泣くので与えてしまっています。(岐阜県、43歳)

◇こうしたら!

間もなく新年度。保育園や幼稚園の入園を機に、卒乳を考えている人もいるのではないか。ただ、泣かれたり、ねだられたりして踏み切れない親も少なくない。一月三十一日付で掲載した「三歳の娘が卒乳できない」という相談に対し、読者から多くの反響があった。

卒乳の日を前もって知らせ、心の準備をさせたというのは、名古屋市中村区の母親(41)だ。娘が三歳になる一カ月前、カレンダーの彼女の誕生日にハートを描いた。その日から「三歳のお姉ちゃんになったら、おっぱいバイバイしようか」と数日おきに言ったところ、誕生日には自分から「飲まない」と言ったという。

四歳の誕生日で授乳をやめると決めた愛知県豊橋市の母親(37)は、半年前から息子に言い続けた。息子は渋っていたが、当日朝になって「やめる」と言い出した。「段階を追うと、お互いストレスなくやめられる」と助言する。「あと何回」と、残りの授乳回数を区切った人もいた。同県みよし市の母親(46)は二歳半の息子に「あと十回でバイバイしようね」と言い、毎晩、授乳の際に残りの回数を伝えたら、その前に欲しがらなくなったという。

           ◇

一方で「タイミングは子どもが決める」という意見も。名古屋市天白区の母親(44)は、もとは三歳の誕生日に卒乳しようと娘に話していた。しかし「当日朝、娘が『おっぱいにさよならしないといけないんだ』と泣きながら起きてきて、かわいそうで続けた」という。卒乳したのは五歳の時。「ランドセルを買った日、『きょうからやめる』と宣言した」と振り返る。同市緑区の母親(41)は、息子が二歳を過ぎても母乳を欲しがった。「気が済むまで飲ませようと開き直ったら、三歳三カ月で『もういらない』と。満足したんだと思った」

           ◇

「乳首にばんそうこうを貼って卒乳した」と書いてきたのは同市緑区の母親(57)だ。三歳の息子は最初欲しがったが、「痛いの」と説明すると泣きながらあきらめ、一週間ほどで欲しがらなくなった。自身の病気の影響で授乳をやめざるを得なかったとつづったのは、愛知県岩倉市の母親(43)だ。当時、娘は二歳半だったという。そうした経験を踏まえ「おっぱい以外の愛情表現ができればうまくいく」と励ます。卒乳後は手をつないだり、抱っこをしたりとスキンシップを多くするようにしたという。

◇識者に聞く

母子健康手帳から、授乳を断つことを意味する「断乳」の言葉が消えたのは、二〇〇二年四月。一歳と一歳六カ月健診のページにあった「断乳の完了」を確認する欄がなくなった。母子のスキンシップなどを図る観点から、一歳以降も無理に母乳をやめさせる必要はないという考え方が主流になったためだ。

代わりに広がったのが、子が自然に母乳を飲むのをやめるのを待つ「卒乳」。昨年三月、厚生労働省が〇七年以来、十二年ぶりに改定した「授乳・離乳の支援ガイド」では、「乳汁を終了する時期を決めることは難しく、いつまで継続することが適切かは母親などの考えを尊重する」という旨の記述が加わった。

ただ、同省が一五年、ゼロ〜二歳児の保護者千二百四十二人に実施した調査では、12、9%が「卒乳の時期や方法が分からない」と答えた。

愛知県助産師会理事で、名古屋市地域子育て支援拠点で母乳相談を受ける小島夕起子さんは「親が待てるなら、子どもが自分で卒乳する時期は必ず来る」と話す。一方で、親が決めるなら「ぶれないことが大事。泣かれたら与えるを繰り返すと、おっぱいへの執着が強まる」。

母乳相談で、乳房の模型を持つ小島さんの話を聞く母親ら。名古屋市天白区の市地域子育て支援拠点にじいろで。

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卒乳は風邪などをひいておらず母子ともに健康であることが前提だ。子どもは一日三回食事ができ必要な栄養や水分が取れていることが卒乳をしてもよい時期の目安。母親は授乳中も乳腺が詰まるなどの問題がないことが大事だ。授乳をやめると乳房が張って抱っこがつらくなる場合があるので、家族らの助けを得られやすい時期を選ぶのも選択肢の一つ。入園を機に授乳をやめようとする人が多いが要注意だ。環境の変化で子どもはただでさえ不安。園に慣れてからなど時期をずらすよう心掛けよう。

愛知県歯科医師会の伊藤裕一郎理事は「飲料やおやつなどで砂糖を取り始めると、虫歯の原因、ミュータンス菌が繁殖しやすくなる」と指摘。加えて「夜間も母乳を飲み続けると、その中の糖がまた菌の栄養になる」という。夜間は唾液が減って、母乳が前歯と歯茎の境目や歯と歯の間に残りやすい。授乳を続ける場合は、甘い物を避けたり、ぬらしたガーゼなどで夜間の授乳後に前歯をぬぐったりするといい。

 

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