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子育てママを応援する「with mama」

<みえ子育てリアル> 帰省

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 2019年も残すところあとわずか。年末年始の長期休暇がやってくる。普段は疎遠な義理の実家へ帰省する予定の子育てママも多いはず。とはいえ、大混雑の中での移動や義理の親と過ごす時間を思うと気が重い、という人も。せっかくの休暇を心地よくするには? 過ごし方を取材した。

◆毎年もめる

 松阪市の女性(49)は、広島県の自分の実家か、千葉県の夫の実家のどちらに帰省するかで「毎年もめる」と打ち明ける。

 女性の理想は「寝正月」。夫の実家に行けば、夫の両親の生活リズムに合わせなければいけないし、気が休まらない。「自分たちも、親たちも、気を使って思い通り過ごせない」

 過去には両方の実家に行こうと試みたこともあったが、長距離移動に疲れ果て、以来やっていない。

 夫婦別々にそれぞれの実家に帰省したことも。「私たち夫婦は最高にリラックスできたが、両方の両親に離婚するのでは、とかなり心配されてしまった」。さらに娘を女性の実家に連れていったため、義母からは「寂しい」と言われ、その年以降やっていない。

 この年末年始は最大九連休が話題だ。海外旅行という選択肢もあるが、「両親の年齢が上がってきて健康が心配になってくると、なかなか遠出もできない」と思案顔だ。

◆家族で旅行

正月のUターンラッシュがピークを迎え、新幹線に乗り込む家族連れ=1月3日、JR名古屋駅で

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 年末年始の帰省をやめたという人も。小学生と保育園児の息子二人がいる津市の女性(40)は「ここ二、三年、正月は帰省していない」という。実家は熊本県。「ただでさえ子どもが体調を崩しやすい季節なのに、大きな荷物を持って飛行機で移動するのは大変だった」と振り返る。発熱した息子を背負って、移動したこともあった。

 夫の津市の実家にも正月には行かない。義母は普段からよく子どもたちを預かっているため、「正月はお互いゆっくり過ごそう」と言ってくれている。

 帰省する代わりにここ数年は家族で京都に出掛けている。民泊できるマンションの一室を三〜四日間借り、初詣や観光に出掛ける。洗濯機つきの部屋を借り、かさばる着替えは持っていかない。「子どもがいる人にはすごく楽な過ごし方。帰省せずに別のところで年を越すと決めちゃうのも一つの手だと思う」と話す。

◆NPO法人孫育て・ニッポン 棒田明子理事長の話

 子育て世代と祖父母世代の双方が年末年始を気持ち良く過ごすためのヒントについて、全国で祖父母向けの講演や家族のあり方を提言しているNPO法人孫育て・ニッポン(東京都)の棒田明子理事長に聞いた。

       ◇

 お正月に対する考え方は変わってきています。共働き世帯が増えて、正月しか休みが合わない夫婦も多くなっている。所得が右肩上がりの時代ではなく、交通費が高くつく時期を避けたいという人も少なくありません。祖父母世代は「昔はこうだった」と決め付けず、いろんな選択肢があると理解しましょう。

 大事なのは正月は帰省するものと決め付けず、夫婦間でも親子間でも、まずは「正月はどうしたい?」と聞くこと。家族で過ごす伝統的な正月を大事にしたいなら、相手にそう伝えればいいんです。他の家庭がどうであれ、話し合って自分たちの家庭のスタイルをつくってください。

 とはいえ、祖父母との触れ合いは子どもにとっては財産です。社会勉強のチャンスでもある。子育て世代はもし義理の実家に行くのがおっくうでも、これも親の仕事だと割り切ることも大事です。小学生になる頃までに一人で祖父母の家にお泊まりできるように関係性をつくっておくと、後々楽になりますよ。

◆今回の読みどころ

 時代の変化とともに多様化する、長期休暇の過ごし方。祖父母世代とのすれ違いが起きないよう、話し合うことができたら。

(文・熊崎未奈、デザイン・金子亜也乃、紙面構成・望月海希)

※次回は1月17日です。

 

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