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子育てママを応援する「with mama」

<みえ子育てリアル> スマホ育児

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◆デジタル頼っちゃだめ?

 今や子育てに欠かせないスマートフォン。子どもの視力や発達への影響は心配だけど、忙しいとついつい遊ばせてしまう…。「スマホ育児」に関する県内の子育て世代の本音と、専門家の見方を聞いた。

 二歳の息子と四カ月の娘を育てる津市の女性(31)はときどき、息子にスマートフォンを渡して遊ばせている。食事の準備中や外出先の銀行での待ち時間…。スマホを渡し、動画投稿サイト「ユーチューブ」を見せると、息子はおとなしくなる。「世間の目も気になるし、本当は使わせたくない」と思いつつ、「そんなこと言ってられない」というのが本音だ。

スマホを使って遊ぶ親子=津市内で

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 三歳の娘がいる津市の女性(32)も、外出先でぐずったり、席を立ったりしないようにスマホで遊ばせている。「一人っ子なので遊び相手がいないし、塗り絵やおもちゃは外出にはかさばるので…」と話す。「目が悪くならないか不安なので、距離はとらせるようにしている」という。

 ベネッセ教育総合研究所が首都圏在住の母親を対象に二〇一七年に行った調査によると、零〜六歳児の21・2%がスマホに「ほぼ毎日」接していた。一三年の前回調査では11・6%で、乳幼児がスマホに接する頻度はここ数年で増している。スマホを活用する場面として「親が家事で手を離せないとき」と答えた割合も7・7%から、15・2%に増えた。

 もはや育児にスマホは欠かせなくなっているのが現状だが、親たちは必ずしも積極的に使わせたいわけではないようだ。子どもへの影響を心配して、全く使わせないという人もいる。

 津市の女性(33)は五歳、四歳、一歳の子どもたちにスマホを一切使わせていない。子どもたちは勝手に触ったり、おねだりしたりするが、「テレビでも番組の取り合いになるのに、小さなスマホだとなおさらけんかばかりになりそう」と心配する。「将来、長いこと使うようになるのに、今から使わせてしまうのは早すぎる」と話していた。

◆ルール決め、親が管理を 三重大教育学部・富田昌平教授(幼児心理学)

 基本的にはテレビと同じで、スマホやタブレットも長時間の使用は子どもの発達に悪影響を及ぼします。ただ、1人で家事も育児もするママさんからしたら「じゃあどう育てたらいいの」という話になる。頼らざるをえないと思います。いかに付き合うかを考えましょう。

 子どもが1人で一方的に動画を見続けるような状態はよくありません。画面には集中できるけど、他の物事に注意を向けられなくなるなど、「注意と集中のコントロール」に悪影響を及ぼします。スマホを使わせるときは親子で楽しめるようなアプリを使ったり、アイコンタクトや語り掛けを意識したりすることが大切です。

 テレビと違っていつでもどこでも見られるし、映像や音の刺激が強く、のめりこみやすい。長時間使用にならないように親が明確なルールを決めてください。特に2〜3歳までは自分で我慢することが難しいので、大人がきちんと管理することが望ましいです。

◆内斜視が増、姿勢に注意 国立成育医療研究センター・仁科幸子医長(小児眼科)

 視力への影響はまだ科学的に証明されているわけではありませんが、最近「急性内斜視」になる子どもが多くみられるようになってきました。スマホの使いすぎが原因とみられる例も報告されています。

 内斜視とは、いわゆる寄り目のことです。スマホを凝視して、目の動きが固定されることが原因の一つとみられます。内斜視になると顔を動かして片目で物を見るようになるので、遠近感や立体感が捉えにくくなったり、使わない片目が弱視になってしまったりします。両目の視線がずれるので物が2個見えるようにもなります。

 スマホは小さな画面を近い距離で見るので、ピント合わせに負荷がかかります。寝転がった状態など悪い姿勢で見ると、片目だけに負担がかかることもあります。スマホを使うのが早ければ早いほど影響を受けやすい。眼科医としては、特に2歳以下の子には10分以上は見せない方がいいと思います。子どもは目の疲れを感じずにずっと見てしまうので、注意が必要です。

◆今回の読みどころ

 本当は使わせたくない…。でも、スマホに頼らざるをえないときも。子どもに過度な負担をかけないように気をつけよう。

(文・熊崎未奈 デザイン・金子亜也乃 紙面構成・望月海希)

※次回は10月4日です

 

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