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知るコレ!

毎日「窓」開けプレゼント アドベントカレンダー

アドベントカレンダーの歴史について説明する中牧弘允さん=大阪府吹田市で

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 今日から12月ですね。クリスマスまでのカウントダウンが始まりました。輸入雑貨やクリスマスグッズの売り場には、1日から24日や25日までの日付がついた「アドベントカレンダー」が並んでいます。日付が書かれた窓を開けるとチョコレートやクリスマスの飾りなどが入っている特別なカレンダーです。さあ、1日目の窓を開けましょう。(石川由佳理)

19世紀初めに教会が作る

 「アドベント」はキリスト教の用語で、待降節や降臨節という意味です。イエス・キリストが生まれるまでの4週間を表します。アドベントカレンダーは12月1日から始まりますが、アドベント自体は11月30日に最も近い日曜日からスタートします。開始時期は毎年違い、今年は12月1日に始まります。

 アドベントカレンダーの歴史をひもといてみましょう。国立民族学博物館名誉教授の中牧弘允さん(72)によると、19世紀初めにドイツのルーテル教会が作ったものが最初だと言われています。中牧さんは「窓を開けると聖書の言葉や格言が書いてあったのが本来の姿ではないか」と推測します。20世紀初めには印刷したものも作られ、フィンランドやフランス、アメリカなどに伝わり、日本にもやってきました。

 アドベントの期間に入ると、教会では日曜の礼拝ごとにろうそくに灯をともします。家庭ではクリスマスツリーを飾り、ツリーの下にはプレゼントが集められます。子どもたちは開封するまでの1日1日を、アドベントカレンダーの小窓を開けながら待ち望んでいるようです。

 中からお菓子やおもちゃが出てくるので、子ども向けのイメージがありますが、最近は若い女性にも人気です。中から出てくるのはなんと化粧品。「ロクシタン」や「ポール&ジョーボーテ」などの有名コスメブランドがアドベントカレンダーを次々と発売しています。小さなシャンプーや香水、リップクリームなどの人気商品が入っています。

 ジェイアール名古屋高島屋(名古屋市中村区)では、6社の製品を販売。早いものは10月下旬に予約が始まり、6万円以上するものも含め、あっという間に売り切れました。9月末から「いつから予約できるのか」「発売日はどこに並べばいいか」といった問い合わせがあるそうです。

 化粧品売り場担当の長尾聖奈さん(33)によると、コスメのアドベントカレンダーは3、4年前から人気に。「普段販売していないミニサイズの商品が入っているので、使ったことがないアイテムも試しやすい。プレゼントや自分へのご褒美として買う人が多いです」。一つずつ窓を開ける楽しみは、子どもも大人も変わりませんね。

クリスマスを待つ楽しみ

 クリスマスまでの4週間を指折り数えながら味わう菓子パンもあります。ドイツ生まれの「シュトーレン」。パン生地にドライフルーツやナッツを練り込んで焼き上げます。表面にバターを塗り、真っ白の粉糖で覆います。しっかりとコーティングされているので、賞味期限は1〜2カ月。クリスマスまで少しずつスライスして食べます。

 「パンのまち」として売り出している愛知県蟹江町では、2017年度に「パン工房SaKuRa―咲良―」「ブーランジェリークークー」「ポンレヴェック」の3店舗が、町特産の白イチジクのワイン煮を使ったシュトーレンを開発。今年も各店舗で期間限定で販売しています。

 「パン工房SaKuRa―咲良―」では、白イチジクのシュトーレンに加えて、ラム酒漬けしたドライイチジクとレーズン、オレンジピール、ローストしたアーモンドなどがたっぷり入ったクリスマス用のシュトーレンも販売しています。白イチジクのシュトーレンは700グラム、クリスマス用は620グラムと、ずっしりとした重みがあります。

 シュトーレンの一番の魅力は、味の変化。作りたてはほろほろとした歯触りを楽しめ、日がたつにつれてラム酒やフルーツの香りがなじみ、しっとりとするそうです。店長の河合英治さん(40)は「クリスマスを待つ楽しみを味わってほしい」と話しています。

女性に人気の化粧品が入った「ポール&ジョーボーテ」と「ロクシタン」のアドベントカレンダー=名古屋市中村区で

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