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鉄道まるっと切り抜き帳

SL120メートルに3億円 科学館で名古屋市が走行展示案

科学館に展示されていた当時のB6形蒸気機関車。現在は大阪市内の工場で保管されている(2013年撮影)=名古屋市中区の市科学館で

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 名古屋市教委は24日、活用方法を検討していた市所有のB6形蒸気機関車(SL)を、市科学館(中区栄2)の敷地内に敷く長さ120メートルの線路で走行させる案を市議会に示した。昨年度は車両が停止した形で車輪のみモーターで動かす展示方法を検討していたが、より本格的な走行展示に方針変更した。

 現在解体保存されているSLを走行できる状態に復元するだけで最大3億3000万円かかり、線路や展示施設の整備などを含めると費用はさらに膨らむとみられる。事業の意義や費用対効果をめぐり議論を呼びそうだ。

 市教委が市議会教育子ども委員会に報告した専門業者による活用調査の中間報告は、プラネタリウムを中心に科学館の来館者が増加する中、機関車が動く仕組みを体感できる展示をすべきだと指摘。これを受けて市教委は、環境に負荷がかかる蒸気機関ではなく、SLならではの「プシュー」という音や煙を再現できる圧縮空気式の動力で走行させる方針案をまとめた。

 B6形SLは1904(明治37)年のドイツ製で、愛知県などの国鉄(当時)の線路で走行していた。全長は10メートルで、全長10メートル程度の小型客車を1両つなぎ、科学館南側に敷く120メートルの線路を往復する。車庫と一体化した展示施設も建て、車両を眺めながら飲食ができる昼夜営業型のレストランなども誘致したい考え。

 SL車両は大阪市の工場内で解体保存中で、市教委は来年1月から復元工事の設計を始める。

 河村たかし市長はSLの名古屋臨海高速鉄道あおなみ線での本格走行を目指していたが、この日の市議会委では法規制や費用の問題から実現は困難であることが示された。

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