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鉄道まるっと切り抜き帳

名鉄、商業施設「ミュープラット」拡充 15カ所以上目指す

名鉄瀬戸線の高架下を開発した「SAKUMACHI商店街」=名古屋市北区で

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 名古屋鉄道で不動産部門を統括する高崎裕樹専務は本紙のインタビューで、同社が拠点駅に整備する商業施設「ミュープラット」に関し、現行の3駅から15カ所以上まで拡大を目指す考えを示した。名古屋市北区の瀬戸線高架下で3月に開業した商業施設も含め、自社が主体となってテナントを誘致することで鉄道利用者や近隣住民が立ち寄りやすい施設にし、収益拡大につなげる。

 ミュープラットは名鉄が2014年に金山駅でオープンさせた駅併設型の商業施設で、18年には江南、常滑両駅にも開業。金山は売上高が毎年前年超えするなど、いずれも業績は好調といい、20〜21年には大曽根、神宮前、一宮の各駅でも設置を計画している。

 沿線の商業施設は従来、同社のグループ会社が運営していたが、ミュープラットは名鉄が直接テナントと契約して運営しているのが特徴。高崎氏は「自分たちが手掛けることでいろいろなことが分かるし、これまでにない店を誘致できる」と説明。今後、東岡崎など乗降客の多い駅や乗り換え利用の多い駅、街の中心部にある駅などに広げるという。

 全国チェーンの店舗の誘致だけでなく、地域の人気店や将来有望な店を探し出すことにも重点を置く。「地元の店に入ってもらうことで、地域の人に愛してもらえる。店も大きく育っていく」と狙いを話した。

 ミュープラット以外では、名鉄瀬戸線清水−尼ケ坂の高架下に開業した「SAKUMACHI商店街」は来年3月、西側に2期工事の区域もオープンする。現在は地元で人気の食パン専門店やカフェ、保育施設など7店舗だが、約20店舗に増える。「今は昼が中心だが、夜の飲食店も誘致しようと取り組んでいる」とし、店舗構成を多様化する方針を示した。

 瀬戸線は、名古屋市内の東大手−大曽根の地上区間で2・5キロにわたり高架が続く。「これまで高架下は駐車場利用だけだった。SAKUMACHI商店街とは違った施設になるかもしれないが、何らかの開発をして東大手から大曽根までつなげたい」と意欲を示した。

 一方、名駅地区で建設を計画する南北400メートルの再開発ビルについては「閉ざされたビルでなく、街に開かれた魅力的な施設にしたい」と強調。名駅のシンボルとなっている巨大マネキン「ナナちゃん人形」周辺でイベントなどが実施されていることを例に、低層階の作り方を工夫することで周辺との回遊性の向上を目指す考えも語った。

 (小西数紀)

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