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鉄道まるっと切り抜き帳

極楽演出へ募金に協力を 明知鉄道の駅改修計画 

明知鉄道がリニューアルを目指す極楽駅=恵那市岩村町で

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 恵那、中津川両市を走る第三セクター鉄道の明知鉄道(恵那市)は、同市岩村町の無人駅「極楽駅」の改修資金の確保に向け、募金活動に取り組んでいる。改修では、駅名にちなんだモニュメントの新設を計画しており、募金目標額は350万円。同社は「皆さんの応援で極楽の名にふさわしい駅を実現したい」と協力を呼び掛ける。

 極楽駅は沿線住民らの要望を受け、2008年に明知鉄道11番目の駅として開業。建設地の近くに残る極楽寺跡と、一帯の字名「極楽寺」にちなんで名付けられた。

 待合室内に観音像、ホームに地蔵を置き、三波春夫さんの「極楽音頭」が流れるなど、駅名に合わせて雰囲気を演出した。当初は印象的な駅名で注目を集め、「極楽ゆき」の切符を手にした多数のツアー客が訪れたが、プレハブの待合室を中心にした駅全体の外観は質素な印象を拭えず、利用者から「イメージと違う」「極楽感がない」など、耳の痛い指摘が寄せられていた。

 同じ第三セクター鉄道の智頭急行(鳥取県智頭町)が「恋山形駅」をピンク色に塗り替え、ハートのモニュメントを設置するなどして乗客を大幅に増加させた事例を踏まえ、明知鉄道は昨年、極楽駅リニューアルプロジェクトに着手。県地方鉄道利用対策補助金350万円による改修を検討した結果、「極楽のイメージを表現するには資金が足りない」と判断し、不足分350万円の確保を目標に募金を始めた。

 計画では、待合室の内外装と看板を一新した上、待合室の屋根に黄金の筋斗雲のオブジェ、ホームにも筋斗雲をデザインしたベンチを設置する。駅名の看板にも筋斗雲と後光をあしらう。写真共有アプリのインスタグラムなど会員制交流サイト(SNS)による情報発信を念頭に「インスタ映えする駅にしたい」と年内完成を目指す。

 募金の期間は11月末まで。申請用紙によるファクスまたはメールでの申し込み、銀行口座への振り込み、インターネットを通じた資金調達「クラウドファンディング」(「クラウド」「極楽」で検索)で受け付ける。協力者には金額に応じて記念のクリアファイルや特別入場券、ピンバッジ、食堂車招待券などの返礼品を贈る。

 同社は「恵那市内を回遊する観光コースの充実につなげたい」と期待を寄せる。(問)同社=0573(54)4101

 (長谷部正)

リニューアル後のイメージ図

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