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鉄道まるっと切り抜き帳

C57が「SL北びわこ号」けん引 米原、長浜を走る

SL北びわこ号の到着でにぎわう木ノ本駅=長浜市で

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 「貴婦人」や「シゴナナ」などの愛称で知られる「C57形蒸気機関車(SL)」1号機が8日、観光列車「SL北びわこ号」のけん引車として米原市、長浜市を走った。出発駅のJR米原駅のホームでは、カメラを手にした多くの鉄道ファンが「貴婦人」の到着を今か今かと待ちわびていた。

 台風15号の影響で運休が心配されていたが、抜けるような晴天に恵まれ、運転士や鉄道ファンにとって絶好のSL日和となった。整備士によってピカピカに磨かれた車体が太陽の光を受け、黒く輝いていた。

 C57形の車両は5両編成で定員は424名。1カ月前に販売したチケットがすぐに完売になるほどの人気ぶりだ。「貴婦人」はしきりにシャッターを切る鉄道ファンに応えるかのように汽笛を響かせ、黒煙と共に米原駅を後にした。

 出発早々、車内はにぎやか。鉄道ファンは車窓からの景色を満喫したり、外から機関車を眺める人に手を振ったりして充実の40分間を過ごした。長浜、虎姫駅などを通過し終点の木ノ本駅に到着。乗客は降車してなお興奮冷めやらぬ様子だった。

 岐阜県羽島市から友人と一緒に乗車した大田裕介さん(28)は「SLに乗るのも撮るのも大好き。もちろん車内で食べる駅弁も」と上機嫌だった。同県恵那市の山口和久さん(53)は「明知線(現明知鉄道)以来40年ぶりにSLに乗った。当時の懐かしさがよみがえってきた」と思い出にふけった。

 運転士の松山剛士さん(42)は「その日の気温によって圧力が変わる。晴れてくれたおかげで機関車も絶好調だった」と話した。C57形が元々山口県などを走る「SLやまぐち号」のけん引車であることにも触れ「去年の西日本豪雨の影響でD51形と交代になったが、いずれ山口に戻る。そうなっても地元の人の熱意に応えてもらいたい」とした。

 15日と22日にも運行する。10月と11月の秋季運転も計画している。

 (倉掛雅史)

 

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