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尾張万華鏡

弥富金魚 太陽の恵み映す緋色

撮影データレンズ70−200ミリ、1/400秒、F10、ISO400

写真

 レンズのような気泡の下で、きらりと光る目。その小さな瞳に映る太陽にも負けないくらい、鮮やかな緋(ひ)色の魚体が、水面に揺れる水色のかごに映える。

 弥富市にある金魚の卸売市場は、木曽川の豊かな水に支えられた全国有数の産地。日本で主に生産されている三十一品種のうち、二十六品種がそろう。夏は市場が最も活気づく。「弥富金魚」のブランドで知られ、金魚すくいや観賞用に毎週、丹精された金魚が集まり、競りにかけられる。

 太陽は、金魚の生態や養殖に密接に関わる。地元で三十年以上、養殖に携わる深見泰範さん(53)によると、金魚は日照時間の変化を鋭く感じ取り、春先には産卵を開始。秋口には次の産卵に備えて栄養を蓄え始める。密集した池の中でも順調に育つのは、日光を浴びた植物性プランクトンが光合成し、酸素を供給してくれているためだ。

 「金魚養殖も農業と変わらない。しっかりと太陽の恩恵を受けている」と深見さん。いよいよ夏本番。今年は何匹、すくえるかな。

  写真・今泉慶太

  文・酒井博章

 
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