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メメント・モリ

遺体の痕跡、数時間で 特殊清掃の現場

男性が孤独死した部屋を片付ける特殊清掃会社「ネクスト」の作業員ら=東京都江戸川区で

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 孤独死の増加を受け、遺体の腐敗などで汚れた部屋の原状回復を請け負う特殊清掃のニーズも高まっている。

 特殊清掃や遺品整理の大手「ネクスト」(東京)の藤田明統括本部長は「受注は増えており、今年は特に多い。現場は毎日あり、1日に2、3件のこともある。家族や近所と付き合いがない人が多く、遺族がいても立ち会う例は少ない」と話す。

 8月下旬、ネクストの作業員に記者が同行した。東京都江戸川区の「現場」は、住宅街にあるアパートの一室。住んでいた男性は60歳前後で、10日ほど前に、死後数カ月が過ぎた状態で見つかったという。

 強烈な異臭が鼻を突く室内の片隅に、腐敗した遺体の残骸が見えた。壁にかかる衣服やテーブルの上に残る眼鏡や吸い殻などが、突然の死を物語っていた。

 作業員は防護服にマスク、手袋を着け、布団やテーブルなどを搬出。書類などは別の袋に取り分けた。床のシートや壁紙をはがし、遺体から漏れた液体が染み込んだ部分は金属のへらで削り取った。最後に消毒液を散布し、オゾンガスを放出して脱臭。作業は4時間半ほどで終わった。

 

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