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教育

<学びの未来> イエナプラン実践の現場から(3)

グループになって防災マップを作る生徒たち=名古屋市中区の丸の内中学校で

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 オランダの先進教育「イエナプラン」では、子どもたちが「本物」から学ぶことを重んじる。八月にオランダで開かれた研修に参加した名古屋市丸の内中学校(中区)の西脇佑教諭(35)は、防災をテーマにした総合学習の中に「本物」を取り入れた。

 マンホールの位置や、工事中の建物、冠水しやすい道路−。二年生の授業中、グループに分かれた生徒たちが机の上に広げた大きな地図に、防災上危険とみられる箇所を書き込んでいた。防災は生徒たちにとって身近な「本物」の問題。学区内の地域ごとにグループに分かれ防災マップの作製に取り組む。「ゲストティーチャー」として区役所や消防の職員、警察官、地域住民など実際に防災に関わる人たちが招かれ、生徒からの質問に答えていた。

 この授業では、生徒たちに「自分たちに何ができるか」と主体的に動く姿勢を学んでもらうことも狙いの一つ。イエナプランで行われている異学年交流も取り入れ、一年生を避難者と想定し、二年生が案内する避難所設営・運営体験も行った。

 イエナプランの原則では「学校教育は実際に生きている社会や文化から引き出されるもの」とされている。西脇教諭は「教室内で学びを終わらせず、世の中で起きていることに対して何ができるかを考えてもらいたい。地域の人たちと協力して活動し、校外に出て行くことで学習意欲が高まっていると感じている」と話す。中区役所は生徒が作ったマップをもとに、新たな地図を作製して配布する予定だ。

 (中山梓)

 

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