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教育

創造する力育む授業を OECD教育局長が来日講演

日本の教育について語るシュライヒャー氏(左)と秋田教授=東京都豊島区で

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 経済協力開発機構(OECD)教育・スキル局長のアンドレアス・シュライヒャー氏が来日し、東京都豊島区で七日、次世代の教育をテーマに講演した。参加した教員ら六百人を前に、世界各国のデータや世界の教育改革の現状、日本の教育の課題などについて話した。

 シュライヒャー氏は、インターネットの普及などによるデジタル化で個性が埋没し、学校でも多様性を経験しづらくなったと指摘。「主体性を発揮し、新たな何かを生み出す力が重要になっている。それは人工知能(AI)にはできない能力」と強調した。

 そうした力を養うには何週間にもわたって進めるプロジェクト型の授業が好ましいと提案し、「成功したクラスでは、より少ないことをより深く教えている」と述べた。

 後半は、東京大教育学部長の秋田喜代美教授と対談。「日本では教員志望者が減っている」との問題提起に対し、シュライヒャー氏は「給料も関係あるが、教員の社会的な評価が重要」と話した。教員志望者が多いフィンランドや韓国などでは、多くの教員が社会的地位の高さを実感しているというデータも示した。

 シュライヒャー氏は、文部科学省や各地の教育委員会の影響力が強いことを念頭に「日本の教師と校長の発言力は限定的だ」と指摘。秋田教授も「国や自治体、学校と指示が降りてくるため、教育改革も難しい。校長の権限強化は検討課題」と話した。

 講演会は、シュライヒャー氏の著書「教育のワールドクラス」の出版を記念し、ベネッセコーポレーションが主催した。

 (北村希)

 

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