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教育

<学びたい〜車いす生活・高校生の日常>(中) 部活も体育も楽しい

教員とサッカーをする久野さん(左)=名古屋市中区の市立中央高で(同高提供)

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 車いす生活の高校生、久野藍里さんは、名古屋市中区の市立中央高校(昼間定時制)に通っている。

 勉強は楽しくて仕方がない。小学校の時は特別支援学級で学んだ。中学校は最初苦しかったが、二年間浪人して基礎学力がつき、授業がどんどん理解できるようになった。高校では、校内で市が市立学校に派遣する「学校生活介助アシスタント」がそばにいて、手の不自由な久野さんに代わってノートをとり、身体介助もしてくれる。教員によっては、授業が始まる前に、その概要をまとめたプリントを渡してくれる。定期テストは代筆で別室受験。障害への配慮はあると感じている。

 周囲の接し方も心地よい。「『車いすの久野さん』ではなく、普通に接してくれるのがうれしい」と久野さん。友人に「どうして、いつも手伝ってくれるの?」と聞くと「友達だから、困っていたら助け合うのは当たり前」と返ってくる。部活も、障害のため発声の音域は限られるが、合唱部に自然に溶け込めた。教室での授業中、教員は久野さんを特別扱いしない。

 体育の授業は楽しみの一つ。久野さんの安全を守るため、指導する教員は二人態勢。サッカーでは、車いすでもボールが蹴られるようにと、体育の教師が、車いすサッカーのフットガードを参考に、段ボールでガードを作った。他の生徒と一緒とはいかなかったが、ボールを蹴ることを楽しんだ。「できることが、どんどん増えていく」。普段の生活と違い、激しく体を動かせる体育は貴重な時間。そして、教員と一緒に考え、できることを増やす時間でもある。

 (次回は十九日)

 

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