トップ > 特集・連載 > 教育 > 記事一覧 > 記事

ここから本文

教育

「令和新聞」学校で活用  

新元号「令和」の決定を伝える新聞を読みながら、歴史の授業に臨む生徒たち=名古屋市守山区の志段味中で

写真

 一日、新しい元号の「令和」に変わった。早速、新元号の決定を報じる新聞を授業に活用したり、校内に掲示したりする小中学校がある。二校の取り組みを紹介する。

◆元号の意味や歴史学ぶ

 名古屋市の志段味中学校で四月にあった一年生の歴史の授業。教科書の最初に出てくる「時代の分け方・年表の見方」の学びに、「令和」の発表を報じた二日付の中日新聞朝刊が三十人の生徒に一部ずつ、配られた。

 「日本で暮らす以上は元号の意味や変わる理由を知っておきましょう」と社会科の伊藤達也先生。最も古い元号なども問う自作プリントも配り、記事から探して記入するよう促した。

 記事を読み返しながら夢中で回答を探す生徒たち。改元の理由について、手を挙げた女子生徒が「天皇陛下が代替わりするからです」と答えると、伊藤先生は「現在の天皇陛下が四月末で退位され、五月からは新しい天皇が即位されるから」と、記事にある「退位」という言葉で補った。

 夕刊の記事を組み合わせた資料用のプリントも配布。大化で始まる飛鳥時代から令和にいたるまでの元号が一覧できる記事を見た生徒から「すごい」と歓声が上がった。「大化といえば『大化の改新』を知っていますよね。慶応とありますが、大学の名前になっています。創設者はだれですか」などと伊藤先生が記事を指さして問い掛け、話題は尽きなかった。

 授業の終盤、「令」と「和」の言葉の意味を記事から探す時間も。「自分たちが生まれた平成とはどういう意味があるのか調べたくなるでしょう」と生徒の好奇心をくすぐる伊藤先生。「元号ひとつとっても新聞を開けば、さまざまな知識を得ることができ、寄り道ができる。インターネット検索ではここまでの情報が出てこない」とネットとの違いを強調した上で、「一つの知識を覚えて終わりではなく、背景や歴史を知って知識を広げ、自分の生活に生かしてほしい」と新聞を使った狙いを伝えた。

新聞各紙を掲示したスペース=岐阜県揖斐川町の谷汲小で

写真

◆掲示コーナー新設

 新聞に親しむきっかけにした学校も。岐阜県揖斐川町の谷汲小学校には、「令和」の大きな見出しが目立つ朝刊と子ども向け新聞計七紙の掲示コーナーが四月にお目見えした。職員室から教室へ向かう際に子どもたちが必ず通るフリースペースに、木製のベンチや机を置き、新聞が自由に読める一角を新設。立ち寄る子どもたちが増えた。

 新聞を準備した香田明彦教頭が、レイアウトの違いや写真の大小などが比較できるように並べた。香田教頭は「みんなが知っている元号の話題。新年度、新聞学習の取っ掛かりにはちょうどよかった」と話す。

 「先生、この字はどうやって読むの」と尋ねる低学年児童。元号の一覧を紹介する夕刊を見た歴史好きな子は「この記事がほしい」とせがんだ。菅義偉官房長官が新元号を発表したポーズをまねする児童もいるという。「新聞を読むことで、社会の動きに関心を持つきっかけになれば」という狙いが子どもたちにも伝わっている。

 (福沢英里)

 

この記事を印刷する

新聞購読のご案内

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山
地方選挙

Search | 検索