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文字を読むのが苦手な子、「デジタル教材」が力に 音声聞いて、自分で勉強

会場からの質問に答える小沢さん=東京都新宿区で

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 文字を読むのが苦手な子どもが読めるように作られた、教科書のデジタル教材「マルチメディアデイジー教科書」。その報告会が東京都内であり、小学五年生からデジタル教材を使っている立命館大大学院生、小沢彩果さん(22)が自身の経験を語った。

 ディスレクシアと言われる読み書きの障害には、さまざまなタイプがあり、小沢さんは「の」と「よ」の区別がつきにくいなど、ひらがなが苦手。集中力の持続にエネルギーが必要で、長時間読み続けると焦点が合わなくなり、文字が二重に見えて困るという。

 そんな小沢さんの力になったのがマルチメディアデイジー教科書だ。教科書を日本障害者リハビリテーション協会がデジタル化し、ソフトを入れたパソコンなどで読み上げる教材。文章も表示され、読んでいるところが分かるように、その部分の色が変わる。

 小沢さんは小学五年生から、家で予習をするのに使った。早回しで何度も聞き、教科書の内容を理解していった。「誰かの手を借りず、自分自身で勉強ができた」と小沢さん。読書の世界が広がるよう、より幅広い書籍のデジタル化が進むことを望んでいる。

 テストは、中学では全く配慮がなく苦労した。高校では、読みの困難さを考慮して時間を延長してくれた。大学では、問題文をデジタル化し、パソコンのソフトで読み上げる対応をしてもらった。ただ、一般にテストの音声化は進んでいないといい、「大学入試センター試験でも率先して実施してほしい」と注文を付けた。

 (佐橋大)

 

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