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<春 スタートする君へ>(2) 女子高生サポートセンター代表 仁藤夢乃さん

仁藤夢乃さん

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 中二の時、両親と不仲で、家は暴言が飛び交い、安心して寝られる場所ではなかった。学校に遅刻したり授業中に居眠りしたりして、成績も落ちて。自分はだめな子だと思うようになりました。

 今、虐待を受けている子に関わっていても、家を出た方がいいって思う子ほど親を捨てきれない。誰にも言えず、学校では怒られて問題児扱い。私もそうだったんですが、どんどん心を閉ざしていく。

 困ったな、嫌だなって思ったら、その気持ちを大事にしてほしい。自分の権利や大切な何かが侵害されているサインかもしれない。私の家も、子どもだけで何とかできる問題じゃなかったなって今なら思います。困ったら助けを求めていいんです。その力は自立にとっても大切。一人で何でもできるようになるんだったら、それは自立じゃなくて孤立。いろんな人に支えられ、時に支えたりしながら、人との関係性の中で生きることが自立につながる。

 死にたくなくなる日が、ある日突然来るわけではなく、私の場合もいろんな人との関わりが増える中で、死にたいと思う回数が減った。声を上げてって求めるのは酷だけど、信頼できそうな大人がいたら話してほしい。一緒に選択肢を考えることぐらいはできると思う。

 今の子はネットで知らない人とつながっている。でも本当は、みな顔の見えるつながりを求めている。学校や地域が開かれた場所になって、親や先生以外の大人や、違った生き方に触れられるようになるといいな。自分もやっていけるかもしれないって思う小さな芽になるかもしれないから。

 (聞き手・福沢英里)

 <にとう・ゆめの> 1989年生まれ。深夜徘徊(はいかい)を繰り返し、高校中退。予備校講師との出会いをきっかけに大学進学。居場所のない少女の支援に取り組む。

 

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