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政治に高校生も興味あり! 前文科相ツイートで波紋

柴山前文科相のツイッター画面=一部画像補正

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 学校で政治の話をするのは「不適切」? 十八歳と名乗る人物がツイッターで「昼食の時間に政治の話をした」とつぶやいたのに対し、柴山昌彦前文部科学相が「適切でしょうか?」と書き込み、波紋を広げた。柴山氏は「政治談議を規制するつもりはない」と釈明したが、高校生はどう受け止めているのだろうか。

 「高校生が政治の話をするのはよくないという印象を受ける。政権の人なら、むしろ『政治について議論しよう』と促す側では。そういう姿勢が不信感を生み、若者の低投票率につながっている」

 岐阜高校二年の日比咲希さん(16)は苦言の後、こう付け加えた。「高校生の意見は突拍子もなく聞こえるかもしれないけど、刺激になるはず。政治家はもっと若い人の声に耳を傾けてほしい」

 名古屋市の城北つばさ高校三年の清水望智さん(17)は「影響力のある人が教育の現場に圧力をかける行為があれば、おかしいと思う」と首をかしげる。

 政治に興味があり、環境相に就任した小泉進次郎氏らのツイッターをフォローしている清水さん。ただ、「友達に政治の話をしても興味がないという人が多い。つまらないと言われたこともある」と温度差を感じ、話題にすることにためらいもあるという。

 実際、高校生はどの程度、政治の話をするのだろうか。本紙の高校生スタッフに聞いてみた。

 柴山氏のツイッター発言について、「学校で政治の話をするのはおかしいと思うか」と尋ねると、回答を得た十四人のうち十二人が「おかしくない」と返答。「十八歳で投票できるようになったのに、話をしない方がやばい」「『高校生は、黙って勉強だけしておけ』ということか」などの意見が寄せられた。

 一方、「政治の話を昼休みや放課後にするか」との質問にも、大半が「しない」。部活や受験、ゲームの話題がほとんどで、ある生徒は「興味はあっても、急に政治の話を始めると引かれるかもしれず、切り出しにくい」と回答した。

 ただ、領土を巡り「戦争で取り返すしかない」と述べた丸山穂高衆院議員の発言や小泉氏の結婚報告、今井絵理子参院議員の内閣府政務官起用などワイドショー的な要素がある話題や、大学入試改革など高校生活と関係があるニュースは例外のようだ。

 政治の話題に消極的な生徒も。ある二年男子は「好ましくないと思う。高校生は一人前の大人とは呼べないし、政治の知識も中学の公民で勉強したレベル。政治の話をするには学が浅いのでは」と話す。

◆手探りの主権者教育 周囲と話す雰囲気を

 選挙権年齢の引き下げや校外での政治活動の容認で、高校生が政治と接する機会は増えている。柴山氏の後に就任した萩生田光一文科相は「若い人に政治への興味を持ってもらう仕組みを早急に作りたい」と意気込むが、学校現場では手探りが続く。

 城北つばさ高校では、教員を対象に主権者教育をテーマとした研修を開催。講師を務めた社会科の木村純教諭(28)は「現代社会や政治経済の授業以外でも、生徒に尋ねられた時に先生たちが答えられるようにしたい」と狙いを語る。

 木村教諭は「選挙権年齢が引き下げられたことは教えられるが、いろんな考え方がある問題については、押しつけになってはいけないので、特定の意見を取り上げにくい」と打ち明ける。それでも、「生徒には主権者教育の機会を通して、さまざまな意見があることを知り、家族や友達と話す中で、自分の考えをつくってほしい」と強調する。

 岐阜県関市の関高校の平井学校長は「子どもたちに関心を持たせるのは大人の役目。冷や水を浴びせる発言をしたら政治離れが進む」と指摘。「もっとおうように構え、何でも話せる雰囲気をつくることが大事」と訴えている。

 (大沢悠)

 

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