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高校生・大学生

ぼっちもつながりも大切

京都大の学生食堂にある「ぼっち席」(同大生協提供)

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 コミュニケーション力に人のつながり、と最近の学生は社会に多くを求められ、大変だ。確かに大事な力だが、おちおち「ぼっち」(=独りぼっち)でもいられないのかと心配にもなり、新年度に合わせて学生スタッフに聞いてみた。大学側には「つながり」強化と「ぼっち」尊重の二つの動きがあった。

 新入生を対象に、大同大(名古屋市)や愛知淑徳大(愛知県長久手市)などは合宿をしている。

 五年ほど前に始めた大同大は、学科・専攻ごとに実施を決め、今年は新入生約九百人のうち七百人が参加。一泊二日でゲームなどで親交を深めた。上級生も加わり、学生生活についてアドバイスした。

 同大の担当者は「独りぼっちは退学につながる」と学生のつながりの大切さを強調。休んだ講義の内容を聞けるような友人がいないと、授業についていけずに大学から足が遠のくという。

 一方、学生食堂に「ぼっち席」を設ける大学が、じわりと広がっている。テーブルの中央についたてを備え、向かい側の席の人が見えない造り=写真。

 始まりは京都大(京都市)。食堂の改装を機に二〇一二年、同大生協が空席をなくすための対策として設けたところ、会員制交流サイト(SNS)で「ぼっち席」と話題になった。

 「気楽でいい」「コミュ障」(=コミュニケーション障害)と賛否あったが、生協の担当者は「友達と誘い合わせて食事ができないほど忙しい学生もおり、好評」。その後、神戸大(神戸市)や福井大(福井市)にもできた。

 (諏訪慧)

#学生スタッフ 「私のぼっち観」

◆催しや視察で出会い

 学校以外で友達をつくるのも楽しいですよ。私は日本薬学生連盟に所属し、イベント企画や海外視察で仲の良い人ができました。

 (名城大2年 岡田彩花)

◆そんなに気にしない

 他の人と共通の話題になる趣味を見つけるのが早いと思う。でも、ぼっちはそんなに気にすることではないかも…。

 (大同大4年 奥山智美)

◆教授と仲良くなろう

 空き時間は課題をやるなど独りが多いです。ぼっちタイムを使って教授と仲良くなることも。能動的な「ぼっち」は悪くない!

 (静岡文化芸術大3年 中野七海)

◆空いた時間は勉強に

 ぼっちはネガティブに考えられがちだけど、時間を好きに使えるのがメリット。独りのときは、勉強するなどしています。

 (愛知教育大3年 新海亮太)

◆自然体で過ごす幸せ

 サークルや部活に入っていなくて友達は多くないけれど、一緒にいてくれる一人一人が大切。自然体の自分を受け入れてくれる人が見つかれば幸せです。

 (愛知大2年 冨田真穂)

◆旧友に会い前向きに

 入学直後、私はぼっち。希望の大学に入れなかったのを悔やみ、前向きに友達をつくろうと思えなかった。そんな時、中高の友達と会って元気になれました。

 (南山大2年 林美里亜)

◆まずは隣に声掛けて

 授業を休んだ時などに話を聞ける人はいた方がいいので、まずは隣に座った人に話し掛けてみては。でも大学が全てじゃないですよ。

 (椙山女学園大2年 柴山清佳)

◆少しだけつながって

 むしろ独りの時間を大切に。寂しくなったら、サークルや学外の活動などで少しだけ人とつながってみて。

 (法政大2年 高橋克典)

◆居場所は大学外にも

 居場所は大学だけでなくバイトやインカレ、学生団体とたくさん。一つのグループになじめなければ、いろいろな場所へ行ってみて。

 (国際基督教大3年 松村瑞希)

◆無理に溶け込まない

 新しい環境に慣れるのに時間がかかるのは当然。無理に溶け込む必要はありません。目標を持って過ごせば新たな出会いがあります。

 (南山大3年 山本香音)

 

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